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鈴木美加子のグローバル人材塾

英語慣れしているように見せるジェスチャー2018.01.30


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。

英語人は、自然に効果的にプレゼンでジェスチャーを使います。重要ポイントを強調したい時や、聴衆の注意を引きたいときなどタイミングも考えて上手に使えるように教育されています。今日は具体例を挙げますが、いくつご存じでしょうか?

 

日本は目立たないことを良しとする文化なので、いきなりジェスチャーをしろと言われてもなかなか自然にはできません。時々、英語プレゼンの本番でいきなりジェスチャーを試しているのかなと感じられる、ぎこちない身振り手振りを目にすることがありますが、これはいただけません。ジェスチャーは前もって練習しておかないと、緊張するかもしれない本番ではなおのことガチガチに堅くなってしまいます。コツは、心理的なハードルの低い、易しいものから少しづつ取り入れることでしょう。

1. 数字の数え方

 

日本式でももちろん良いのですが、英語慣れしているという印象を与えたかったら、1から5までの数え方を変えましょう。


英語のプレゼンでは、最初に結論を話しそのあとで理由や根拠を3つ挙げることが多いと思います。この時、Firstly(まず初めに) と言いながら、左端のジェスチャーができると英語慣れしている人という印象が高くなります。Secondly(2番めに)と言いながら、親指と人差し指を立てるというわけです。Thirdly(になると、練習しないと中指が綺麗に上がらないです。ほとんどの場合は、1から3で間に合うので、4の薬指が容易に上がらないのは気にしなくて大丈夫です。もしくは、4は、日本式でも全く構いません。今まで慣れている数え方を変えるのは咄嗟には出来ませんので、いざという時のために練習しておいてください。くれぐれも中指だけを立てないように気をつけてください。Four Letter Wordを意味して、大喧嘩に発展する可能性ありの危険なサインです。

 

2. 人差指を立てて数字の「1」

数字つながりで、人差指を一本だけ立てると「質問があります」という意味になります。プレゼンのQ&Aの時、日本人は広げた手を上げることが多いですね。英語人はこの人差指だけを上げる、もしくは「質問はありませんか?」と言われた途端に、何もあげないで積極的に自分から話し出すことが普通です。特に意味もなくプレゼン途中でこのような仕草が出ると、プレゼンターが質問があるのかと勘違いして、「何かご質問ですか?」と言われてしまいますのでタイミングには注意しましょう。

3. Thumbs up

Great(素晴らしい)、Yes!!(まさしくその通り)、You are right.(おっしゃる通りです) などの場合に使います。日本語にはない仕草なので、慣れるまでは「そうだった」と考えて出すことになり、1秒くらいのズレが生じるかもしれません。慣れるとタイムリーに出せるようになりますので、気後れしないで試してください。

4. 片手を持ち上げる

片手を持ち上げることにより、聴衆全体に話しかけているイメージになりますし、レーザーポインターを持っていなければ両方空いてしまう手の置き場に困らないで済む、便利なジェスチャーです。ずっと上げている必要はもちろんありません。強調したいポイントや、まとめたいタイミングで用いると効果的です。

 

ジェスチャーを使い始める時に気をつけたいのは、照れずに、少しオーバーなくらいを心がけて練習することです。ジェスチャーは日本語の奥ゆかしいコミュニケーションには、ほとんど存在しないので、せっかくトライしているのに動作が小さすぎてインパクトが無いのでは残念です。使うと決めたら、日本人としてはオーバーなくらいにやってみましょう。英語人から見たら、丁度良いくらいに仕上がっているはずです。

5. NGジェスチャー : OKサイン

日本では当たり前のOKサイン、Yes(そうです)という状況で思わず自然に出てしまいそうですが、このジェスチャーはグローバル・スタンダードではなく、英語人相手には通用しません。それどころか、幾つかの国では、女性を蔑視するサインなので使わないよう気をつけて下さい。

6. NGジェスチャー : 両手を交差させる「バツ」

日本では当たり前に使われて、「ダメ」「NO」を意味しますがが、こちらも海外では通用せず相手が混乱するだけのジェスチャーになります。この場合は、頭を左右に振って「NO」とハッキリ意思表示すことになります。

 

使いたいジェスチャー、英語では使ってはいけないジェスチャー、おわかりいただけたでしょうか? 今日からシーンに合わせて積極的に試してみてください。


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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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