Global Career Guide
多くの外資系企業の場合、頻繁に欧米本国からの出張者がやって来ます。私は金融部門に在籍していますが、金融のグローバル・ヘッドが来日するときなどは、よく成田までアテンドしに行ったりもします。 また、滞在中のホテルを手配することもあります。相手のランクにもよりますが、たいていは「ホテルオークラ」か「帝国ホテル」を予約します。
外資系企業において、特に優れている福利厚生プログラムに「トレーニング・ジムへの優待」があります。私の会社も、ある有名なフィットネス・クラブと契約しており、社員は格安料金でクラブを使用することができます。 同僚の外国人と接していて驚くことのひとつに、彼らの綿密な健康管理が挙げられます。どれだけ忙しくても、毎日プールで泳い
グローバルベースで仕事をしていると、海外と打ち合わせをする機会が頻繁に発生します。私が現在担当しているプロジェクトは、東京・ニューヨーク・ロンドン・シンガポール・香港のスタッフが関与しており、連絡をとり合って意思疎通を図るのが非常に難しい状況にあります。また、e-mail での連絡にも限界があります。このような場合、「
最近、私のチームにジュリアンという女性が入りました。彼女は「サマーインターン」と呼ばれていて、米国の本社が受け入れている大学院生です。現在、ペンシルバニア大学のウォートン・ビジネススクール ( 米国有数の MBA) に通い、英語はもちろんのこと、日本語と中国語を話す才媛です。 「サマーインターン」というのは、主に MB
「あなたにとって一番大事なものは何ですか ?」という質問をした場合、多くの人は「家族」と答えるのではないでしょうか。これは、日本人でも外国人でも同じであり、家族が生きがいであるということには納得します。 では、家族と仕事との関係についてはどうでしょう。日系企業では、仕事場に家族の問題を持ちこむのは、ほとんどご法度といえ
「あなたはユーモアを持っていますか ?」とたずねられたら、あなたはどのように答えますか ? 実をいうと、この質問は私が勤める外資系企業の「人物評価シート」にある質問項目なのです。私の上司は、四半期に 1 回、私の評価をこのシートで実施します。ではいったい、仕事における「ユーモア」とはどのようなものなのでしょうか ? 日
私が勤めている外資系企業では、毎日「タイムシート」なるものをつけなければなりません。これは「どのプロジェクトのために、どのくらいの時間を使ったのか」を記録するもので、たとえば「A 社プロジェクト 5 時間、B 社プロジェクト 3 時間 ……」という感じになります。 私が以前勤めていた銀行でも同じようなシートをつけていま
仕事を進めていく上で重要なことに、「報告」「連絡」「相談」というのがあります。これらを省略して「ほうれんそう」などといったりしますが、外資系企業の場合はどうでしょうか ? 以前にもお話しましたが、外資系企業の場合には、これらのプロセスが非常に重視されます。特に会社にとってよくないことについては、すぐに上司に報告すること
外資系企業の研修制度は、日系企業に比べて、非常に充実しているといわれています。ちなみに私が勤める会社の会社案内にも、「世界各国で活躍しているコンサルタントの経験とノウハウを吸収することができます。また海外で実施されるトレーニングも数多く ……」と書かれています。 私は今の会社に入社して 3 年になりますが、会社が提供す
私の会社では、半年に一度程度、ボスの家でホームパーティーが開かれます。これは日本企業における「慰安旅行」にあたると思います。両者の目的は同じで、「社員の労をねぎらう」ということです。しかしその内容は、まったく違うのです。 外資系企業で、経営者層が部下を自宅に招く場合、主催者であるボス自らがいろいろなことを企画します。料
1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。
みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。
書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ