Global Career Guide
あなたの趣味は何ですか ? 日本人の場合、「読書」「ドライブ」「テニス」なんてところが、あたりさわりのない回答として多いのではないかと思われます。 外資系企業に勤めていると、自分の趣味について人から尋ねられる機会が頻繁にやってきます。特に、顧客を囲んだ会食などの席では、自己紹介代わりに各人の趣味を説明していったりします
日本にはいわゆる ” 上座 ” という位置があります。上座には、一般家庭なら世帯主であるお父さん、会社なら部長さんが座るのが通常でしょう。 一方、欧米には、基本的にそのような位置はありません。会議室に早くきた人から、自分の好きな位置に座っていきます。お客さまであろうがなんだろうが、そんなことはお
外資系企業に勤めていると、日本人の友だちから「普段、外国人とどんな話をしているの ?」とよく聞かれます。要するに外国人との世間話の話題についてです。 確かに相手が日本に来るのがはじめての場合には、浅草や鎌倉の神社仏閣に連れて行って、日本の歴史や伝統の話をすることが多いように思います。しかし外資系企業には、長期にわたり日
外資系企業では、自分の責任範囲 ( =役割 ) が明確に決められています。私の勤める会社では、セクション・ヘッドにあたるパートナー ( 部長レベル ) は、セクション自体の中長期計画とリソース配分、マネージャーは個別プロジェクトの進行と管理、それ以外のスタッフは実際のハンズオンの作業という具合です。 しかし、プロジェク
外国人の同僚と仕事をしていると、彼らの口から頻繁に飛び出す言葉があることに気づきます。そのひとつが「Challenging ( チャレンジング )」という言葉です。「Challenging」とは、「やりがいがある、意欲を駆り立てる」という意味です。 たとえば、ミーティングなどで私がネガティブな発言をすると、「That&
仕事をする上での重要な作業の 1 つに、「文書化」という作業があります。会議の結果報告、上司へのレポート、クライアントへの提案、すべては内容を「文書化」した上で説明されます。 文書化作業には、” 内容を伝え、結果を残す ” という役割があります。日本では、会議そのものより、その前後の文書化作業に
ロンドンの 11 月は、非常にもの寂しい季節です。日増しに目に見えて日照時間が短くなり、午後 4 時ごろには、すでに街は薄暗くなっています。12 月になればクリスマス・シーズンということで、街もそれなりに活気を取り戻してくるのでしょうが ……。みんなには、「タカシ、お前ホントに最悪の時期に来たな」といわれました。私もそ
先週号でちょっと触れましたが、いま私はあるプロジェクトの関係で、2 か月ほどロンドンに来ています。そこで、今回と次回は、ロンドンでの話をすることにします。 私が勤める会社のロンドンオフィスは、「Bank」という地下鉄の駅のそばにあります。「Bank」はその名のとおり、ロンドン金融の中心であるシティの真ん中に位置しており
先日、私はロンドンで、ある会議に出席していました。私は少し風邪気味で、時差ボケのせいもあり、鼻をすすりながら、その会議に参加しました。ロンドンオフィスのチームヘッド ( 役員 ) がコメント中、私は大きなくしゃみをしてしまったのです。「ハ、ハ、ハクショーン !」。ハクション大魔王もビックリのくしゃみです。私は「ヤバイ」
みなさんの会社には、「早帰りデー」のようなものはないでしょうか ? 要するに、日常の働き過ぎを是正するため、上司自ら率先して、無理にでも定時に帰宅するように設定されているような日のことです。 私が勤める外資系企業の場合、日常的に日系企業ほど働きすぎているわけではないので、早く帰ることを目的にした日はありません。その代わ
1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。
みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。
書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ