Global Career Guide
「CROSS ROAD 右へ曲がるのか、左へ折れるのか、まっすぐ進むのか、今立ち止まるか … 」 これは、いまや押しも押されもせぬ人気作家、辻仁成さんがかつて在籍したロックバンド、ECHOES の「CROSS ROAD」という歌の一節です。高校時代に ECHOES をよく聴いていた私は、「将来、自分にも人生の明暗を分け
最近、MBA を取得しようとする人たちが増えています。不安定な世の中を生き抜くために、何か “つぶし” のきく「資格」を取得しようという潜在的な意識と、「MBA」というカッコいい響きに惹かれてか、希望者は年を追うごとに増加しています。日本の有名大学が MBA のカリキュラム導入を開始したことも、
自らの仕事に意欲的に取り組み、高い目標に向かって努力することは、われわれ社会人にとって「生きている実感」を与えてくれる、非常に有意義な活動だといえます。 一方で、その努力も限度を過ぎると、健康に重大な弊害を及ぼす危険性を孕んでいます。一般に、「燃え尽き症候群」と呼ばれる症状は、仕事に充実感を感じていながらも、休息を取ら
私のチームにいる Yumiko さん。最近何やら、業務終了後も遅くまで残って作業をしています。 ( 私 )「こんなに遅くまで、どうしたの ? 」 ( Yumiko )「あぁ、タカシさん。実は Woman’s Initiative Meeting の準備をしているのです」 Woman’s Init
一般に企業における人事や経理などの部門は、「間接部門」と呼ばれます。これらの部門は、生産や営業などの直接部門と比べると、商品や顧客と接する機会がなく、収益への貢献度も見えにくい分野です。 例えば給与計算や経費支払などの業務は、基本的にはだれがやっても結果は同じになるはずです。それならば、いっそのこと外部の戦力に業務を委
最近、企業における「リストラ = 人員削減」が大きな話題になっています。従来のリストラは、外資系企業や外資が経営を握っていた企業が中心であったものが、いわゆる「伝統的な日本企業」においても活発に行われるようになってきました。 そもそも企業のダイナミズムで見れば、その時々に応じた形で会社の規模を操作することは当然の経営施
最近、日本においても「コーポレート・ガバナンス」の議論が積極的にされるようになってきました。ここ数年来、日本企業における不祥事が起こるたびに、「経営者の独善的な経営を阻止するためのモニタリングが有効に働いているか」「いかにして有効な監視体制 ( ガバナンス ) が構築できるか」が問題となってきました。 日本の「商法」に
( 前回の続き )NY テロの翌日から、私はオフィスに泊り込むことになりました。私は現在、ある邦銀の NY 支店へのシステム導入プロジェクトを手がけており、その対応をする必要があったからです。 プロジェクトメンバーの無事は確認されていましたが、私が何より気がかりだったのは、彼らの「メンタルケア」の問題です。N
9 月 11 日、その日私は夕食を外で済ませ、TV をつけながら新聞を読んでいました。時計は夜の 10 時を回っていたと思います。多少酔っていたせいか、TV が報じるその光景を、まるで新作映画の一シーンのように眺めていました。 「アメリカで大規模なテロ勃発 ! ニューヨークの世界貿易センターに旅客機 2 機、ワシントン
私は外資系企業に勤めるようになってから、あることを始めました。趣味と実益を兼ねた、非常に有意義な活動、そう「サイドビジネス」です。 もちろん日本企業に勤めていたころは、副業は禁止されていました。そもそも会社の仕事以外に何かをやって収入を得よう、なんていう考えそのものがなかったこともありますが、今思うと非常にムダな時間の
1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。
みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。
書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ