Global Career Guide
( 前回の続き )サンフランシスコ経由でアトランタへ入る途中、乗り継ぎのデルタ機に乗り込もうとした私は「手荷物検査」のために機内に入る直前で呼び止められました。 …… しょうがないなぁ …… と口では文句を言っていますが、顔は微笑んでいます。というのも、こういう状況で露骨にイヤな顔をすると私の経験から判断して、かえって
先日、私はプロジェクトの関係で、1 週間ほどアメリカへ行ってきました。今回から数回そのときの出来事をお話します。 今回の出張は、私を含めて 5 名の大所帯でした。目的は、ある日系企業の米国法人 ( アトランタとニューヨーク ) におけるインタビューと現場の見学です。現在わが社では、この企業の業務改革プロジェクトをサポー
職場の中で、「仕事がはかどらずイライラする」、「夜眠れない」などの悩みはよく聞かれます。一方で、管理者や経営者サイドも「どうも社員の仕事の能率が悪いようだ」と感じているケースがあります。 確かに、ストレスを感じながら仕事をしていると能率は上がりません。このような社員のストレスを発見・解決し、会社全体の生産性向上を支援す
公共経済学の中に、「フリーライダー(Free Rider)」という言葉があります。要は「ただ乗り」のことで、費用を負担せずに便益を受ける人のことを言います。例えば、ある町が住民の税金を使って橋をかけたとします。しかしその橋は、税金を払った住民だけが使用するわけではなく、税金を払わなかった人も使うことができます。こういう
外資系企業に入って気づいたことの 1 つに、「ほめられる機会が多くなった」ということが上げられます。別に取り立ててすごいことをしたわけでもないのに、上司から「タカシ、すごいな。頑張ってるな ! 」とよく言われます。日系企業にいた頃には、上司からほめられるようなことは、全くと言っていいほどありませんでした。これは一体、ど
( 前回の続き、ちなみにこれはほぼ 7 年前の話です ) ( 晴れて ( ? ) トレーディング部門に異動になってから早や 6 ヶ月。当初は「マーケット部門内システム部員」として活動していた私にも、トレーダーとしての真価が問われる時期がやってきました。つまり、目に見える形での「稼ぎ」が必要となってきたのです。 ( 私が
最近、外資系金融機関で花形トレーダーだった方々のエッセイ ( というか武勇伝 ) が出版され、話題になっています。実は私も、今の会社に転職する前は、某大手銀行でデリバティブのトレーダーをやっていました。その銀行から派遣される形で、外資系証券会社でも半年間働きました。しかし私がそこで経験したのは、「花形」ならぬ「トホホ」
つい先日のこと、 A くんが何か思いつめたような表情で、私のところにやってきました。 A くん 「タカシさん、ちょっと相談があるんですが ……」 私 「どうしたの ? 」 A くんは 1 年前に、日系の某有名企業から転職してきました。私は直接的には彼の採用面接には関わらなかったのですが、採用後のオリエンテーションで彼が
みなさんご存知の通り、プロ野球には「FA ( フリーエージェント ) 宣言」という制度があります。これは、ある一定の条件 ( 出場選手登録日数が 10 シーズンに達した場合 ) を満たした選手に与えられる資格で、選手の意志で球団を移籍できる権利です。マリナーズの佐々木投手や、巨人の清原選手は、この制度を活用して、自分が
( 前回の続き )前回は私が勤める外資系企業における「ランクアップ」の考え方についてお話しました。今回は、わが社の評価体系そのもののお話をしたいと思います。 実はここ数年、わが社の評価体系は、変更に次ぐ変更を繰り返してきました。あるときは、米国本社のものをそのまま採用したりしました。しかし、英語で表現された評価属性が、
1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。
みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。
書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ