Global Career Guide
「A 銀行提案に関与しているみなさん、本日午後 2 時に本社会議室へ集合のこと !」 朝会社に来てみると、このようなメールが「Urgent ( 緊急・最優先事項 )」の位置づけで送られていました。まったく、こっちの都合も考えずに、困ったもんです。 私はメールを出してきた張本人である、営業課長のイノウエ氏に電話してみまし
「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。これは、「幼い頃に身に付けた事柄は、死ぬまで忘れない」という意味ですが、ビジネスの世界でも同じことが当てはまります。それは、新入社員の頃に覚えたことは、いくら転職を繰り返したとしても、なかなか変えることができないということです。 私が「三つ子の魂」を叩き込まれたのは、新卒で
( 前回の続き )「さて困ったことになりました。転職して初めての営業活動を開始したのはいいのですが、そこで前職の同僚アキラと鉢合わせ。加えて、その顧客は前職時代に私とその同僚が開拓した顧客だったのです。 「いやーーー、ご無沙汰しています。会社は変わっても、お互い今後とも頑張って、いい仕事をしていきましょうね !」なーん
「タカシ、そろそろわが社にも慣れてきたかな ?」 何やら背後に殺気がすると思ったら、上司の M 氏が立っていました。 「え、えぇ、まぁ……」 「何かわからないことがあったら、遠慮なく言ってくださいよ。じゃ……」 M 氏はそれだけ言い残して去っていきました。 もうそろそろヤバイかな……何が「ヤバイ」かと言いますと、要する
つい先日のこと、某大手銀行が成果主義によるボーナス制度を発表しました。その内容は、5 年目以上の行員を対象に、毎月 3 万円を強制的に積み立てさせ、成果に応じて積立金を再配分するというもの。つまり、成果が上がれば他人の積立金からもボーナスがもらえるわけですが、成果が上がらなかった場合には、積立金は戻ってこないので、実質
( 前回の続き )新しい会社のボスである M 氏の PC 画面には、私が前の会社で一緒にやっていた K くんのレジュメが表示されていました。 「このレジュメからすると、タカシと一緒にやっていたこともあるようだね。どんな人かな ?」 どんな人って、私の下にいたんだから、優秀なスタッフに決まっているじゃねぇか …… タカシ
「今日よりや書付消さん笠の露」 な、なんだ、いきなり俳句かよ…と思われたかもしれません。これはかの有名な、松尾芭蕉『奥の細道』( 曾良との別れの巻 ) に出てくる俳句です。 『奥の細道』というのは、芭蕉が旅を通して感じたことをまとめたもので、まぁ旅行日記みたいなもんです。( 正確には「紀行文」といいます )
「よーーし、頑張っていってみよー !」 今日は転職先への初出社の日です。昨日までの 2 日間は入社オリエンテーションを受けていましたので、厳密に言うと「 3 日目」ということになるのですが、まぁ今日が初日みたいなもんでしょう。実は入社初日にあたり、「これだけは守ろう !」と心に誓っていることがあります。それは、「郷に入
みなさん、本当に突然なのですが、9 月末日をもって今の会社を退職し、新しい会社に転職することにしました。「えらい急な話やな ……」と思われるかもしれません。その企業にアプローチを開始したのが 7 月頃で、決まったのが 8 月初旬。お盆前には今の会社の上司に話をしましたから、まぁ急と言えば急な話です。 以前にもお話したの
( 前回の続き )いよいよ、研修当日がやってきました。わが社の研修センターは、勝どきにあります。3 年ぐらい前に「トリトン・スクエア」なんてのができて最近は栄えてきましたが、わが社の研修センターができた 5 年前の勝どきは、ランチの場所にも困るほど、オフィスというには似つかわしくない場所でした。それが今や、駅前には超高
1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。
みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。
書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ