Global Career Guide
みなさんもよくご存知の通り、先日、イラクで日本の民間人を対象にした拉致事件が発生、数日後に人質は解放されたものの、本件に関しては日本国内でも様々な議論を呼びました。議論の中心は、「無事開放されて良かった」という一方で、人質となった民間人は自分の意志 ( = 自己責任 ) でイラクに乗り込んだのだから、たとえ助からなかっ
みなさまのおかげを持ちまして、今回のコラムがちょうど 200 回目となりました。ワー、パチパチパチ ( 拍手 ! )。 このコラムは週 1 回の連載ですので、200 回ということは、早いもので足掛け 4 年ということになります。日本の銀行から外資系企業に転職して、早や 7 年が経過しました。外資系での仕事のやり方を覚え
「あーあ、どうしてこんなことまで自分でやんなきゃならないんだろうね、まったく ……」 外資系企業に転職して 7 年、幾度となく繰り返してきた言葉です。 「契約書 DB への登録とか、支払口座の変更だとか、こんなのはまとめてだれかがやってくれりゃいいのに ……」 ホントにその通り。しかし、これはおそらくどの外資系コンサル
( 前回の続き ) 久しぶりに H 部長と行った居酒屋でのこと。H 部長は私に対して、とんでもない言葉を発したのです。 H 部長 「タカシさん、うちの銀行を、辞めてくれませんか ?」 にゃ、にゃんですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぉおおお ! 私は気が動転して、卒倒しそうになりました。「冗談
( 前回の続き ) 今から 9 年ぐらい前の銀行員時代のこと。システム部に所属していた私は、銀行内の海外トレーニー制度によって、シンガポール支店への赴任がほぼ決まっていました。にもかかわらず、NY 支店から着任してきた H 部長が、人事部に対して私のトレーニー派遣を断っていることが判明したのです ! H 部長 「タカシ
私が H 氏と初めて会ったのは、最初に就職した銀行のシステム部でした。私は入社 4 年目で、そろそろ仕事を全体的に理解し始めた頃。自分で言うのも何ですが、「生意気盛りの頃」だったように思います。H 氏は、NY 支店の副支店長から、システム部の部長として赴任してきました。「海外支店副支店長からシステム部長へ昇格」H 氏は
製造業の考え方に、「BOM ( ボム ) 」というのがあります。BOM = Bill of Material、日本語で言えば「部品表」です。例えば、何かの機械を作る工場があるとしましょう。機械を作るには、鉄板やネジ、歯車などの部品を必要とします。一口に「ネジ」と言っても、1 ミリに満たない小さなものもあれば、大きなもの
( 前回の続き )わが社の新製品 XYZ システムを営業する「Pursuit Team ( 販売促進の特別チーム ) 」のキックオフ ・ ミーティングでのこと。製品に関する勉強よりも、顧客への販売そのものに興味のある Nick は、日本での営業事例を説明するように、私に要求してきました。しかし、XYZ システムは開発さ
ある日の朝、オフィスに着くと、以下のようなメールが来ていました。 「おいおい、来たよ、来たよ、久しぶりに外資系らしいメールが …… どれどれ ……」 Gentlemen, One of the most important initiatives for XX consulting this year and for
私はコンサルタントという職業柄、経営企画部・営業企画部・商品企画部など、いわゆる「企画部門」の方と一緒に仕事をします。以前にもこのコラムで触れたように(『「営業」と「本部」どっちが偉い ?』参照 ) 日系企業の企画部というのは、いわゆるエリートの集団です。東大や京大などの超難関大学出身者が占める割合は他部署よりも高いで
1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。
みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。
書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ