Global Career Guide

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外資系女性役員のある日のスケジュール

なぜマネーロンダリング対策部?

23年も外資系金融の業務部で働いたのち、子育てに集中するために、5年ほど金融から離れました。子育ても落ち着き、金融に戻ろうと考えたとき、慣れている業務部畑に戻るのか、それとも新たなフィールドにチャンレンジするのか悩みました。転職活動をしていてマネーロンダリング対策関係やリスク関係の仕事の採用が多かったこと、市場を見てもコンプライアンスの規制は厳しくなるばかり。つまり、今後このエリアは拡大することはあっても縮小することはないと確信をして、新しい分野に飛び込むことを決意。5年のブランクはあったものの、ブランクを感じないくらいスムースに金融に戻ることができました。

朝も夜も電話会議

外資系で働くということは海外との会議やグローバル会議が多いということ。私はアメリカ系の会社で働いており、日本とアメリカの時間差がどこよりも大きいので、朝や夜のコールが多いというのが私の仕事の特徴です。朝は個別プロジェクトに関するto-do listの確認や、問題解決などに関するコールが多く、夜は、上層部とのグローバルミーティングが多いです。夜9時、10時、11時ごろから始まるものがほとんどで、終了時間が夜中12時を回ることもしばしば。日中はなるべく早く退社をするように心がけ、一度帰宅して、必要なことをすませてから夜の会議に臨むようにしています。自宅からリモートで仕事環境に入れることは当たり前で、あたかも会社にいるのと同じように自宅から会議に参加します。

管理職は暇が一番

管理職として気を付けていることがいくつかあります。私のスケジュールを見ていただいて気が付くと思うのですが、午後はスケジュールがポッカリ空いています。これには大きく二つの理由があります。一つ目は、あちこちから降ってくる急ぎの仕事にいつでも対応できるようにするためです。もちろん残業が必要であれば、残業もこなします。
もう一つの理由は、部下の質問や問題解決にすぐ対応できるようにしておきたいからです。管理職の仕事は決断を下す、方向性を示す、問題解決の手助けをすることなどです。組織全体の貢献度を上げられるように常に必要なところに力を注入できるように体を空けているのです。

毎日半日体を空けるって相当暇じゃない?って思うかもしれませんが、部下の数、チームの数、それから組織の中での自分のシニオリィティーによっては半日では、逆に足らないことがあるくらいです。

ある一日のスケジュール:

7:00起 床
通勤しながらメールで急ぎの仕事を確認
8:40出 社
急ぎの仕事に対応、一日のスケジュール確認
9:00海外とプロジェクト会議
11:30昼 食
(デスクランチは避け、できるだけ外で)
3:00チームメンバーと会議
急がない仕事に対応
17:30今日中の仕事にもれがないか確認
明日、明後日のスケジュール確認
退 社
18:30帰 宅
夕食、運動など
21:00グローバル会議
23:00就 寝


休日の過ごし方:

ハイキング運動もでき、気分転換にも最適
エステやネイル1週間頑張った自分へご褒美
ショッピング管理職としておかしくない洋服選びを心がけています。

横浜リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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