Global Career Guide
「女性のための『特別国債ガバナンス塾』」でシャイン・ウィークスのため特別に行われたイベントが夕食会と有識者によるパネルディスカッションでした。現在取締役や社外取締役を勤めている女性から話しが聞けるチャンス!そりゃもう、参加するでしょう!だって大先輩から身近に話しが聞けるんですよぉ!!こんなチャンス逃しちゃ絶対損!ということで、しっかりと申し込みをして参加してまいりました。
パネルディスカッションの前にまずは夕食からのスタート。いくつかのテーブルに分かれて座って食べたいたのですが、それぞれのテーブルにパネリストが一人ついてくれました。私が着席したテーブルはとある外資系金融で社長を務め、現在は3社の社外取締役をなさっている某大先輩女性。私の憧れの女性の一人!今まではあまりにも雲の上の人だったので、とてもとても近づくことができなかった大先輩!この人に会って話してみたかった!やっと会えた!しかもこんな身近で!それだけでもうすでにオーバーヒーティング気味な私・・・
彼女の発する言葉一つ一つが目から鱗。明快にポイントをついて話しをしていく彼女を前にやっぱりこういう人が社長になれるんだなぁと思わせてくれる人格の持ち主でした。
例えばどんなやり取りがあったかというと・・・・「振り返ってみて、これは学んでおいてよかったなぁ、やっておいてよかったなぁと思うことは何ですか?」という質問に対し、彼女の答えは「Derivativeの知識」でした。金融で働き始めた頃はちょうどDerivativeという商品ができ始めた頃だったそう。その後、時が経つにつれてDerivativeの商品は進化して、今ではそう簡単には理解できないくらい複雑化しているそう。彼女の場合、最初のシンプルな頃から学び、複雑化していく過程の中、一緒に学ぶことができたので、よく理解できたそうです。そして現在役員になっていろんな案件を承認する際、こういったDerivative商品を絡ませたものが多いので、その知識があるということはものすごく助かっているそう。確かにDerivativeってめちゃくちゃ複雑ですよね。これは若いうちに覚えてしまうのが賢明!早めにDerivativeは抑えておくのがいいね、確実に、うん。
その他にこんな質問に対して、こんな答えもしてくれました。「私自身、Glass Ceiling(仕事上、これ以上、上にいけなくなるようなガラスの天井を感じる現象)を感じていて、上に上がるのが大変なのですが、ご自身は社長まで経験されてきて、そういったGlass Ceilingを感じたことがありますか?」私は、内心、「はい、はい、そういう物ってありますよね!男性は感じないけど、女性には説明しがたいけどあります。私もありましたよ。でもこうやって克服したんです。」といった類の答えを期待していました。ところが、どっこい!私の期待とは真逆で、彼女の返事は「まったくありません」、しかも即答!え?どうして?どうしてなかったの?どういうこと?期待した答えとは正反対の答えが戻ってきたので、それだけでもパニックを起こしている私。早く彼女の答えが聞きた~い!ご本人いわく、「自分でこれ以上やらなくてもいいやとか、自身で作っていた天井はあるかもしれないけど、周りから作られた天井というものはなかった」とのこと。逆に自身で作ってしまった天井を上司が「やってみろ」といって、ぶち壊して引き上げてくれたとのこと。へ~へ~へ~へ~!!!目から鱗の大連発!あぁ~、もしかして私も勝手に見えない天井を自分で作っていたかも?周りから作られたものじゃなくて、原因は自分?ならば自分でぶち破るしかないってこと??なんだか、あまりにも事が消化できなくてショック状態。。。このコラムを書きながらいまだに消化できていないのが事実です・・・
次回へつづく・・・
某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。