Global Career Guide

キービジュアル キービジュアル

英語での面接:気をつけたいこと

元・外資系人事部長、現グローバル・キャリア・カウンセラーの鈴木美加子です。秋を迎え転職シーズン到来です。英語での面接で最も大切なものを本日のテーマにします。

英語での面接に臨むに当たり、一番気をつけたいのは「自信があるように見える」ことです。英語に自信がある人でも、外国語で面接を受けるのは簡単ではないので緊張します。ましてや、英語初心・中級者となると、自信なさそうなサインを見せてしまうことが多いです。

● 面接官とアイコンタクトが取れない
● 英単語やフレーズを探すたびに上の方を見てしまう
● 少し横坐りで正面を向いていない
● 上半身が揺れて落ち着きがない

英語はアサーティブな文化圏なので、「自信があるように見える」ことは非常に重要です。心の中では緊張していたとしても、とりあえず見かけ上はアサーティブに見える必要があります。

緊張しないようにと言うのは簡単ですが実行するのは難しいかもしれないので、候補者ができる具体的なことを挙げます。

まずは、想定質問を事前に考えることです。どんなことを聞かれそうか、履歴書のどこを深掘り質問されそうかを想像し、答えも英語で考えおくと、だいぶ気持ちが楽になるでしょう。自分の想定質問そのままにならなかったとしても、なんとかアレンジして答えることができます。この時、自分が考えた英語のシナリオにこだわりすぎると、思い出せない時にパニックを起こすので、同じでないこともあり得ると覚悟して割り切ることも大切です。

二つめはアイコンタクトです。英語に自信がないとアイコンタクトが薄くなりがちなので、こちらも注意したいです。英語圏では相手の目を見て話をするのが当たり前なので、面接の時にこのアイコンタクトが無いと、英語でのコミュニケーションに慣れていないことが露呈してしまいます。長年の習慣はそう簡単には変わらないので、事前に少し練習しておくことをお勧めします。

最後にposture(姿勢)/ボディランゲージも重要です。

英語での面接では、もちろん質問に対する答えの中身が大切ですが、見た目が9割と言われるように、姿勢やボディランゲージは候補者について様々な補足の情報を知らせてくれます。以下に、自信があるように見える/見えない姿勢/ボディランゲージを挙げます。

自信があるように見える : 背筋が伸びている、上半身が揺れない、うつむかない、笑顔が自然に出る

自信が無いように見える : 正面を向いて座っていない、背中が丸くなっている、上半身が左右に揺れる、無愛想、極度に緊張している。

腕を組むのはどちらに見えると思いますか?このボディランゲージは、実は自信がないことの表れとされています。強いように見えて虚勢を張っているというわけです。日常で腕組みをする癖がある方は直してお苦ことをお勧めします。

いきなり英語でフォーマルな面接をするのは自信がないという方は、キャリアフェアに出展する企業の採用担当者とカジュアルに話すところから慣れるのも良いです。公式な面接のようなプレッシャーが無い状態で、採用担当者と話す訓練になります。

9/15(金)16:30 – 20:30 秋葉原UDXでDaijob.com社主催のキャリアフェアが開催されます。どんな業界に求人が多いのか、人手不足の職種は何かなどの研究とともに、採用担当者と直接話せる機会をぜひお見逃しなく。事前登録が必要なキャリアフェアの詳細はこちらです。

秋は転職市場が大きく動くシーズン、活動中の方は頑張ってください!

Twitter

Twitterでも毎日発信しています。 ID: @Mikako_Suzuki  良かったらフォローしてください。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

カテゴリー一覧