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外資系で必要なスキル(8) – 人間関係にとらわれすぎない

皆さんには、今、仕事の悩みがありますか?

それはどんな内容でしょうか?

仕事がつまらない、待遇に不満があるなど、悩みはつきものです。


元・人事本部長としては、職場の悩みの筆頭は、「人間関係」だと思っています。

いろんな価値観を持ち、性格も違い、多様な人が働いているということを、ついつい忘れて、「あの人がどうのこうの」と悩んでしまいます。

かく言う私も振り返ると、表面上は衝突しなかったものの、心の中で人間関係がらみで、うじうじ悩んでいたことが結構あります。

実は、書き出してみたんです。

暇だって驚かれそうですが、先週は天下無敵のお盆ウィークでしたからね。

例えば、「直属の上司でもないのに、口をいちいち挟まれてうんざりした人事部のNO.2」とか、「英語ができるという理由で、本社が間違えて採用してしまった、日本人であることを忘れた帰国大人 の日本人部下」とか。

そしたら、驚いたことに97%が、18ヶ月以内に解決していました。

これは、外資の強みだなと思った次第です。

相手が、転職する、昇格・配置替えなどで直接関わらなくなったり、

自分が、全く同じ理由で見える景色が違う場所に移ることになったり、

同じ人間関係は、18ヶ月も続かないってことです!

もっと早く、この書き出しをやってみれば良かったです(笑)

長いキャリア、18ヶ月くらいは、なんとか我慢できますものね。

今、上司・同僚・部下のことで悩んでいたら、その悩みはスタートして、MAX18ヶ月しか続かない。

そう、思ってみたらどうでしょうか?

少し、気が楽になりませんか?

人間関係で悩んでいる時に、注意すべき点も二つ挙げておきますね。

ひとつは、人間関係に気を取られて、やるべき仕事がおろそかにならないよう、「業績」に目を向けること。

そうしないと、人間関係に手も足も取られて仕事の質が落ちて、仕事をしている意味を失います。

ふたつめは、残念ですが、職場は利害関係で成り立っている場なので、うっかり相手を間違えて相談しないこと。

元々性善説な私は、若いころ何回か相談相手を間違えて、話が上の方に伝わってしまい、まずいことになった経験があります。

人に話すと、違う視点からのアドバイスももらえて新鮮ですし、精神衛生上も溜め込むよりずっと良いと思いますが、職場で相談を持ちかけるときは、相手をくれぐれも選んでください。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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