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五月病を乗り越える

元・外資系人事部長、元グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。最長10日間だった今年のGWが終わってしまいました。

「あぁ、仕事に復帰するの面倒くさいなぁ」と思うのは、人間誰しも同じだと思います。

4月は環境の変化が起きやすいタイミングでした。日本企業に勤めていれば社内での異動や転勤が起こるかもしれません。外資系企業に勤めている場合、会計年度は関係ありませんが、日本企業から転職してくる方が一番多い季節なので、自分の環境も影響されます。子育て世代のママやパパであれば、子供の学校がらみで変化が多い季節でしょう。

何とか乗り切りGWを迎えた途端、緊張の糸が緩んで疲れが出ることもあります。職場に行かなくていい日々が楽で、ついついGWの終わりに「会社に行きたくないな」と思う人がいるのは新卒社員ばかりではありません。

一般的には「五月病」と言われることが多いですが、放っておくとメンタルにバランスを崩すこともあるので注意したいです。本日のコラムは、思い当たる節がある本人だけでなく、部下がいるリーダーやチームメイトがいる社員の方々に向けても執筆しています。

五月病とは新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称で、必ずしも5月に発症するわけではありません。主な症状は以下の通りです。

  • 身体がだるい
  • 気持ちが落ち込む
  • 漠然と不安
  • 食欲が無い
  • 不眠
  • 動悸・息切れ
  • 頭痛
  • 肩こり

五月病から上手に抜け出すのにはどうしたら良いでしょうか?

1. 信頼できる相手に話す

なんとなく不安だったり、漠然と焦ったりしている気持ちを、口が堅くて出来れば職場関係者でない人に聞いてもらうと効果があります。話すことにより、自分の感情や思考が整理されてすっきりできるのです。

2. よく眠る

言うほど簡単ではないことが多いので、現実的に助けとなる方法を挙げます。

・寝る前にスマホやテレビを見ない

・夕方以降、カフェインを取らない

・寝る前に飲酒する習慣を可能なら止める。続けるなら量をセーブする

・ぬるめの湯船でゆっくりお風呂に入る

3. 運動する

朝起きてから、外でウォーキングや軽いジョギングを行うことで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を助けられます。何らかの運動を定期的にする習慣を作りたいところです。

責任感が強く、完璧主義の人がなりやすいのが五月病なので、少し頑張りすぎない癖をつけるのも大事でしょう。症状がそんなに重くなければ、自らが転職することで環境を変えると言う抜け出し方もありますので、ご自分の状態に合った乗り越え方を見つけてください。通常なら2週間ほどで症状が無くなるので、周囲の方々にも温かい目で見守って欲しいです。

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鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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