Global Career Guide
元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日は、グローバル人材セミナーのお知らせです。
外資系や海外で働きたいときに、必須になるスキル・マインドセットにはどんなものがあるでしょう? 欠かせない3つを挙げます。
一口に文化の違いといっても、様々な切り口があります。例えば時間の概念。時間厳守を当たり前として育つ日本と、締め切りを守るように育っていない数多くの国々。一緒に仕事をすると、お互いの期待値が最初から違うので、摩擦が生まれやすい文化の違いです。
相手を変えようと思ってもそう簡単に変わるものではありません。相手の背景にある文化を理解して、どこまで折れることができるかを考えた方が早いです。どうしても守って欲しい締め切りは、日本人に伝える時より遥かに前倒しにして伝えたり、途中で進捗を確認することで、締切日を迎えたらほとんど進んでなかったと言う事態を回避できます。
アサーティブネスとは相手の地位や肩書に関係なく、尊敬の念を持ちつつ自分の意見を上手に伝えられる力です。言うのは優しいですが、人前で意見を発表するように教育されていない日本人が、最初からこれを実践するのは難しいです。
24歳の時に本社があるニューヨークへ初めて出張し、ものすごい勢いで話し合っている同僚たちに圧倒されて会議で一言も発言できませんでした。最後の方は、そこに存在しない「透明人間」のように扱われ情けなかったことを、今でもはっきり覚えています。
会議にただ座っているだけでは参加したことになりません。何か貢献をすることで、参加者として認められ、次回以降からも呼ばれるメンバーになることができます。
外資で通用するアサーティブネスを身に付けるためには、ある程度訓練が必要です。最初の頃、ヒアリング力が足りなくて聞き取りに精一杯だったり、英語で口を挟むことにためらいがある場合は、誰かが良い発言をしたときに”I agree.”と一言添えることから始めるのも良い手です。「同意する」と言っているわけなので、詳しい理由を説明する必要はありませんし、自分の意見を述べたとカウントしてもらえます。
英語はロジカルな言語で、構文の順番が日本語とは異なります、私は2社めで上司が初めてアメリカ人になりました。とりあえず英検一級は持っていましたが帰国子女ではないので、私の英語での話し方は日本語のような順番だったのかもしれません。結論を先に言わなくてはいけないことも、知りませんでした
“What`s your conclusion?”とか、”Micky, so what?” とよく言われたことを思い出します。ロジカルに英語で話せるようになるには、とにかく強く意識することと、周囲に英語のネイティブスピーカーや、慣れている日本人がいる場合、話し方の真似をするのが早いです。親しい関係なら、「英語を話す順番は違うときは教えて欲しい」と頼んでおくのも有効です。誰かに指摘されないと、なかなか直らないからです。
外資や海外で働きたいときに、必要になるスキル・マインドセットの一部についてお伝えしました。さらに具体例の説明を聞き、エクササイズを通してスキルを実践できる1.5時間のセミナーを、4回開催しますので是非ご参加ください。 (内容は4回とも同じです)
日程は、以下になります。
8月9日(水) 20:30 – 22:00
8月12日(土) 10:00 – 11:30
8月19日(土) 10:00 – 11:30
8月26日(土) 10:00 – 11:30
セミナーの詳細とお申し込みはこちらです。
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グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。