Global Career Guide
元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。
フィリピン・セブ島で、英語学校を視察したりセミナーを実施した後、オーストラリア・メルボルンに出張しています。
頭が痛いことがひとつ。
職業を聞かれて、「セミナー講師です」と答えると、何を教えているのかと聞かれるので、「多様性を受け入れ、英語でロジカルに考え、発表・主張できるグローバル人材を養成する塾を主宰しています」と答えるのですが…
これが、英語圏にある世界第四位の人種のるつぼ街(メルボルン)では、通用しないのです。
「は?」とか「そんなの出来るのが当たり前だよね。君の仕事、ニーズはあるの?」とか真剣に聞かれてしまいます。
そこから、日本がほぼ単一民族に近いこと、曖昧でも通じる言語であること、プレゼンの授業が教育システムにないこと、人前で意見を述べる様に育っていないことを延々と説明することになります。
説明した後も相手の顔を見ると、腑に落ちてないことがわかって苦笑してしまいます。
そろそろ面倒になってきたので、聞かれたら他の職業にしようかと。
まぁ、それは冗談ですが、背景にある文化と教育システムが、本当に違うんだなと実感する次第です。
グローバル人材になるためには、宗教・人種・身体的特徴・性別など、自分とは違う多様性を受け入れられることが、大前提です。
これが出来ないで、自分の価値観・信条を押しつけようとすると、ビジネスは絶対うまくいきません。
英語はロジカルな言語です。行間を読む必要がある文章は、すでに非論理的で相手に通じません。
まずは結論、それをサポートするデータ・理由を3つ、最後にまた結論が、鉄板のわかりやすい流れです。
それ以外にも、マッキンゼー・ジャパンが編み出した、ソラ・アメ・カサのフレームワークも身につけておくと便利です。
プレゼンテーション力、外資で上にあがりたいのであれば、必須スキルです。
本部長クラスでプレゼンテーションが下手な人は、外資にはいません。
特訓されるし、本社での会議などで他の国からの出席者が、素晴らしいプレゼンをするのを見て、ぱくっているからです(笑)
自分の意見を述べること、重要です。
会議で黙っていたら、能力が無いと思われます。意見はあるけれど、習慣で黙っているのかも、などと誰も思ってくれません。
英語のテレコン、聞いているだけで一杯一杯だったら、せめて、最後に気のきいた質問をして、自分が参加していたこと、テレコンに貢献したことを示したいところです。
私が主宰する世人塾ではこのように多様性を受け入れ、英語でロジカルに考え、 発表・主張できるグローバル人材の育成を行っております。
本科前に4回にわたって開催されるオープンセミナーでは 私の25年に渡る外資系企業での、悪戦苦闘リアル・ストーリーを元に スキルを磨くためのノウハウをお伝えします。もしご興味がありましたら是非ご参加下さい。
世人塾オープンセミナー詳細はこちら: http://atglobe.jp/lp/
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。