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キャリアの方向性をルミナで考える(実例33)

元・外資系人事部長、現グローバル人材家の鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメントツール「ルミナ」を使って解説します。

* この記事は本人の了承の元に書かれています。

本日の相談者は、40歳の男性・高橋さん(仮名)です。IT企業の営業、輸入家具の代理店の代表を経て、現在ラジオ局でプロデューサーをされています。今のお仕事は大好きですが、4年めに入って飽きたと感じており、次の転職を考えています。自分の強みや弱みを理解して、転職する業界と業種を決めたいというご相談です。

まず、4つのカラーのバランスをみます。感性の黄色(ビジョン重視、創造性、変革)が圧倒的な強みで、100人並んだ時に高橋さんより黄色のスコアが高い人は2人しかいないという結果です。人間重視の緑も、結果重視の赤も70%以上あるので、多方面で活躍できるポテンシャルを持つ人材です。一方、細かいことが得意かどうかを表す青のスコアは低いので、詳細を詰めるのは面倒くさいし得意でないタイプとわかります。

次に、高橋さんのマンダラを見てみましょう。

大きな強みは、直感重視、ビジョン重視、外向的です。人間重視、結果重視もサブの強みと言えます。不得意エリアは、規律重視(ルールに則る)と細かいことを詰めることです。

営業の仕事に赤は必須なので、サブの強みを使っていたと思われますが、結果的に職業を変えることになったのは、高橋さんにとって最大の強みではないことが持ち前の「直感力」でわかったのでしょう。

さらに詳しいデータの一部をご紹介すると、高橋さんは、フレキシブル・インスピレーションで動くアドリブ力・想像力・表現力が抜群にあるとわかります。

高橋さんにとって、ラジオの生放送のプロデューサーは天職です。毎回の企画をする際に想像力が活かされ、番組内でナビゲーターをすることに表現力が活かされ、入れ替わり立ち替わり変わる出演者とも、順応性を発揮してすぐに打ちとけることができます。

一言で言うと職業を変える必要はないのです。今の高橋さんの状況を詳しく伺うと仕事が自分に合わないのではなく、同じ番組を3年以上やっている状況に「飽きた」のです。変化を求めるのが黄色のスコアが高い人の特徴で、高橋さんも例外ではありません。

解決方法は2つです。
a) 独断では決められないと思いますが、番組内容を改変する。
b) 他のラジオ局に転職する
です。仕事の中身は変えずに、状況・環境を変えることを目指すのが今の高橋さんにとってベストな解決策です。

番組の内容について高橋さんにアイディア(企画)があり、スポンサーさんを説得できるかもしれないとのことで、まずは番組の内容を変えることを試みることになりました。

天職についていながら、高橋さんのように気がつかない場合もあります。この仕事が転職だとわかるとモチベーションもアップするので、確認したい方はルミナを受けることをお勧めします。

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鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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