Global Career Guide
元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。
グローバル人材の育成をしていて、一番よく聞かれるのは「外資にはどういう人が向いていますか?」です。この質問のお答えには、外資の企業文化が深く関係します。
● 専門性を持つ
外資は即戦力を求めるので、色々なことが少しづつできるジェネラリストではなく、ある分野のスペシャリストであることが肝心です。
専門分野をすでに確立済みの方は良いのですが、まだご自分のスキル・専門性に気がついておられない方は、強みの棚卸しから専門分野と言えるモノは何かを探す作業をしたいです。
● アサーティブに振る舞う
アサーティブとは「誰に対しても対等に、自分の意見を上手に伝えられる」ポジティブなコミュニケーション・スタイルを指します。日本は「謙譲の美徳」を良しとする文化なので、日本人が外資に入社して最初はとまどう「姿勢」です。
傲慢になるのではなく、ヘリくだらないで言うべきことを言う。書くと簡単ですが、できるかは別の話で、私も最初は大変でした。外資は、米系 > ヨーロッパ系 > アジア系 の順番で、風土がマイルドになるので、性格を鑑みて「あんまり当たりが強いのはなぁ」と思われたら、米系を選ばないことかもしれません。
他にもたくさんある、持ち合わせないと外資ではやっていけない「マインドセット」。
日系企業から外資に転職する、外資から外資へキャリア・アップ転職する時に必要なのが、どうやって英文履歴書を書き、英語で面接を突破するかです。
● 英文履歴書
まず英文履歴書ですが、10万通の英文履歴書をスクリーニングした経験から言える大事な点を2つだけ挙げると、自分と企業の関係性を1対1だと誤解しないことが重要です。
企業の採用担当の元には続々と英文履歴書が届きます。1採用担当者 対 候補者2,500人かもしれません。2,500枚の履歴書の中の1枚が皆さんの履歴書だとしたら、なるべくちゃんと読んでもらえるように、工夫が必要になりますよね。
英文履歴書を書くときは、まず応募先が求めている必須のスキル・経験値・人柄をよく読んで、全てをどこかに入れるようにしたいです。
自分が書きたい誇らしいことを書くのが履歴書ではなく、採用担当にアピールしてこそ意味ある書類です。必須と書いている要件を半分しか満たしていないように見える英文履歴書は選考を通りません。
応募するかどうか決めた時には一度よく読んだはずの職務記述書ですが、意外に細部を覚えていなくて、企業が求めている要件を全て満たしているのに、書類に落とし込めていないケースが結構多いです。
● 英語面接でのアイコンタクト
英語での面接について大事なことを一つ挙げると、「アイコンタクト」必須です。英語圏でのコミュニケーションは、相手の目を見て話すのが基本なので目を合わせられない時点で、英語でのコミュニケーションに慣れていないとわかってしまいます。
オンライン面接で先方と目が合っているように話すには、まずはPCの下にティッシュ箱か雑誌を入れ、カメラと自分の目の高さを合わせます。画面の中に写っている相手を見るのではなく、そのままカメラに向かって話し続けるとアイコンタクトが取れているように、相手には見えます。最初は違和感があると思うので、少し練習した方がいいですね。
まだまだお伝えしたいことが沢山あるので、
5/25(水) 20:00 – 21:30、オンライン無料セミナーを、ダイヤモンド自分ブランディング・オーナーの王堂るみさんと2人で開催することにしました。
セミナーは題して「外資系への転職に成功する秘訣」で、2部制です。
● 外資に転職するために必須の専門性の作り方 (王堂るみさん担当)
● 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方 (鈴木美加子が担当)
私たち二人は自分たちの転職を振り返り、強みを活かして自分に合う仕事を自分に合う企業で働けることが人生の大きな幸せと信じています。お気軽にご参加ください。
セミナーの詳細と当日のZOOMリンクはこちらです↓
https://bit.ly/3P5Cm2K
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グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。