Global Career Guide
今週金曜日に秋葉原UDXにてDaijob.com主催のキャリアフェアが開催されます。
今回は、17:35 – 18:15に「海外転職を成功させる英文履歴書の書き方」をお届けします。国内で外資に転職する場合と海外に転職する場合、一番の違いは何でしょうか? それは、雇用主が就労ビザをスポンサーする必要があるかどうかです。日本国内であれば日本人が働く上で制限は何もありませんが、外国で就労するためには雇い主が就労ビザをスポンサーしてくれる必要があります。外部のビザ専門家を頼むことになるので、費用・手間・時間がかかります。つまり、その国の国民と並んだ時に選ばれる人材かどうかがシビアに英文履歴書から判断されることになります。
・カバーレターの冒頭では、人材としての価値をアピールする。
カバーレターのオープニングで、なぜ入社したいのか熱い想いを述べている候補者が多いですが、冒頭では何故このポジションに自分が最適であるかを業績、できれば数字を交えてPRしたいです。履歴書を読み進めるに値する外国人だと相手に思ってもらいたいからです。
・応募ポジションの必須条件をなるべくカバーする。
ポジションのJD(職務記述書)に挙げられている必須条件を、クリアーできていない外国人候補者の就労ビザをサポートしたい危篤な企業はありません。彼らにとって外国人だからこそ、実力があることを示さないと選考落ちします。作成後、提出する前にもう一度、職務記述書と照らし合わせてもっと書けることがないか確認しましょう。
そのほか、セミナーでお伝えすることは改めて以下になります。
– カバーレターが必要な時、不要な時
– SUMMARYの書き方で地頭を判断される
– 詳しく書きすぎない
– 一つの企業あたりの業績は6個まで、書く順番にも配慮して
– 業績の見栄えに注意する
キャリアフェアに参加するメリットは沢山ありますが、以下の2点の評価が高いと考えます。
1. 採用担当者と直接話せる
キャリアフェアに参加する最大のメリットは、企業の採用担当者と直接対話できる点です。企業のHPでは得られない、リアルな情報を直接聞くことができる貴重な機会です。公開の面接ではないため、比較的リラックスした雰囲気で質問できるのも大きな利点です。ただし、HPに記載されている基本的な情報を尋ねると、準備不足の候補者と見なされることがあるため、事前に企業のHPをしっかり確認しておき、基本的な質問は避けるようにしましょう。
また、担当者と直接話すことで、今後公開される予定のポジションに関する情報を得られる可能性もあります。実際、転職成功者の中には、その場で自分の経験を話したことで、公開されていないポジションの情報を得られ、「こちらのポジションの方があなたに合っているかもしれません」といったアドバイスを受けることができたケースもあります。こうした会話をきっかけに、面接がスムーズに進み、短期間で新しい職場が決まることもあるのです。
2. 転職回数が少ない・緊張するタイプの人が慣れることを助ける
転職回数が少ない方や面接で緊張しがちな方にとって、キャリアフェアは非常に有益な場です。カジュアルな雰囲気の中で採用担当者の話を聞き、質問をすることで、転職活動に慣れやすくなります。面接で緊張することが多いシャイな方も、周囲の参加者が積極的に質問している様子を見ることで、「自分もこのくらいは聞いていいんだ」と自信が持てるようになるでしょう。
また、人気のある企業ブースでは、控えめにしているといつまで経っても自分の番が回ってこないことがあります。そんな場面でも、少し自分を前に出す練習ができるので、リスクなく自分をアピールする方法を学べる貴重なチャンスです。
特に外資系企業や海外転職を目指す場合、自分の強みをしっかりアピールできることや、アサーティブに自分の意見を伝えるスキルが求められます。そのため、さまざまなブースで自分を試し、他の参加者がどのように振る舞っているかを観察することも学びになるはずです。
今回のキャリアフェアも出展企業の業種が多岐に渡ります。ソフトウェア、情報サービス、ハウシング、コンサルティング、ホテル、製造、人材サービス、教育などなどです。自分の興味がありそうな業界のブースを訪れる、ブースから伝わる社風を軸に回ってみるなど、それぞれのニーズに合わせて転職活動に役立ててください。
Daijob.com社のキャリアフェアは12/6(金)16:30 – 20:30、秋葉原のUDXで開催されます。事前に無料の登録が必要ですので、こちらにご登録ください。皆さんの転職活動を応援しています。
Xでも毎日発信しています。 ID: @Mikako_Suzuki 良かったらフォローしてください。
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。