Global Career Guide
元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。先日「海外出張のお土産」についてSPACEを開催しました。何を持っていくかは悩むことも多いので参考になれば幸いです。
まずは出張先の部署全体など大人数向けのお菓子をご紹介。外国人に渡すことが前提です。
1. カステラ
カットしてあるカステラを2~3本買って、イギリス本社にもって行くことにしているという方がおられました。カフェエリアに置いておくと、飛ぶようになくなるそうです。イギリスのお菓子はどちらかと言うとパサパサしたものが多いので、カステラのしっとり感が受けるようです。
福砂屋のカステラキューブは、一口大で小さな箱に入っているので見栄えもしてお土産向き。オンラインショップあります。
2. 蜂の家 「まゆ最中」
出張先によっては、あんこの和菓子で大丈夫か心配になりがちですが、喜んでもらえるのが蜂の家「まゆ最中」だそうです。小さい繭にあんこが入っていて、見た目の色もいくつかあって映えるのも好まれる理由。こちらもオンラインショップが存在するので、このたび私自身が取り寄せて台湾に持っていきました。
5個から50個の包装まであるので、お土産に相当使われているお菓子でしょうね。JR品川駅のエキュートの中に入っているので、買ってそのまま成田エクスプレスに乗り込むことが可能だそうです。
3. キットカットの抹茶味とわさび味
キットカットの抹茶味には他のスピーカーも大賛成でしたが、この頃アジアではドンキホーテなどで抹茶味は買えるので、お勧めは「わさび味」だそうです。実店舗は静岡でしか売っていないようですが、検索するとオンラインで取り寄せること可能とわかりました。
4. ヨックモックのシガール
海外出張時のスタンダードなお土産です。洋の東西を問わず喜んでもらえます。以前に2回ほど持ってきてほしいとリクエストされたことがあり、それ以来私の定番です。スペース後にツイートしたら、多くの方が「私も使っている」と反応してくださいました。初めての相手でよくわからない、もしくはリスクを取りたくない時にお勧めです。しっかりとした缶に入っているので、割れる心配はありません。
5. 銀座 甘楽の「銀六餅」
イスラム圏に出張することが多いスピーカーは、イスラム教で豚肉がNGなことに配慮している話をしてくれました。豚肉と言うとお肉を思い浮かべますが、実はショートニングやゼラチンもNGなので注意が必要だそうです。植物由来のあんこを使ったどら焼きなら安全。
銀座 甘楽の「銀六餅」は小さなどら焼きなので、甘党でない人でも食べ切れるサイズで便利とのことでした。こちらも東京駅や品川エキュートの中で買えるそうです。
日本は美しく「包む」ことを大切にする国ですが、エコの意識が非常に高く過剰包装をよく思わない国もあります。例えばイギリスは、紙の消費に敏感で気をつけないと批判されるそうです。お土産を持っていく国によっては、包装紙やセロファンを外すなどして渡した方が無難です。
次に、海外に駐在しているなど日本人に持って行くお土産です。
1. 虎屋の羊羹
不動の一位のようです。サイズもいろいろあるので、用途に合わせて選ぶのが良いでしょう。羊羹は結構重いので、人数が多い時には他のものの方がよいかもしれません。
2. 茅乃舎のだし
お吸い物にしても、煮物に使っても高級感を出すことができるので有難いお土産だそうです。現地で手に入るのは顆粒だしくらいなので、喜んでもらえるのは納得です。持参する方にとっても軽いのが助かりますね。
3. 今半のお肉の佃煮、貝新の佃煮
海外で日本の食材が手に入るとは言っても、美味しい佃煮類はなかなか入手できないので、日本で評判が良い佃煮を持って行ってあげると、お茶漬けにもお酒のあてにもできて有難いとのことでした。
4. サランラップ
親しい人なら、日常用品でも大丈夫ですよね。私自身もオーストラリアでラップが切れないことにストレスを感じ、元部下が遊びに来てくれた時に、サランラップを持ってきてもらったことがあります。世界共通でラップのキレ方があそこまで悪いのは、本当に不思議です。現在、駐在中の方がこれが助かると力説されていました。
5. 手ぬぐい
お茶碗などを拭くことに使ってもよし、素敵な柄なら壁にかけて日本風を感じてもよしと便利なグッズです。
都内に7店舗ほどを構える「かまわぬ」というブランドが、絵になる手ぬぐいをたくさん売っているのでお土産に良さそうです。私は浅草店の常連ですが、本店は代官山にあります。
余談ですが、オーストラリアから帰国することになった時、開封していなかった「絵」になる手ぬぐいを友達の外国人にあげましたが、3人とも使わないで壁に飾ると言ってました。
最後にちょっと気が利いたお土産で外国人に喜んでもらえるモノをご紹介します。藤巻百貨店のPeti Petoです。これは、形状記憶の布でできているメガネ拭きなのですが、キリン・シャチ・パンダ・富士山などの形になるようにできています。振ると形になるので、もらった方も驚いてその場が盛り上がります。
皆さんそれぞれにレパートリーをお持ちでしょう。他の方のお勧めも試してみるとバリエーションが増えて便利です。お土産は持参しなくてもよいものではありますが、ちょっとしたことで人間関係がさらにスムーズになるのであれば、持参するのが丸。どうせなら相手が喜んでくれるものを持っていきたいです。
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グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。