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外資系で必要なスキル(9) – 直属上司との関係を大事に!

前回、外資系でやって行くのに、人間関係にあまりとらわれないでと言っておきながら、なんだろうとお思いでしょうか?
これは、日系と外資系企業における、上司の裁量権の違いを意味しています。
日系企業での上司は、あなたが気に入らなければ、パワハラすることもできるでしょうし、窓際に追い込むことも可能かもしれません。 でも、外資系での直像の上司には出来ることを、たぶん出来ないだろうと思います。


それは、あなたを解雇することです!

ここは決定的に違います。


外資系における直属の上司は、まさにあなたが生き残れるかを握っているのです。それは同時に、あなたを引き上げてくれるかどうかも、彼/彼女次第ということです。だからといって、気に染まないごますりをしろと言っているわけではありません。そんな表面的なメッキは、あっという間にはげてしまいますからね。

直属の上司との人間関係にも二つの側面があります。
ひとつは、プライベートまでも仲良くつきあうか。ちょっと意外かもしれませんね。
外資系は、ONとOFFがはっきりしていたんじゃなかったのかと思われるかたもいらっしゃるでしょう。
確かに一般論で言えばそうなのですが、そこは、ボスも人の子。やっぱり、うまが合う部下とそうでない人はいるわけです。そして、面白いのは相性がいいと、ずいぶん仲良く付き合っていたりするんです。まぁ、そういうボスだと楽は楽ですね。

でも、合わない上司のことだってあるでしょう。

ここで、上司との人間関係ふたつめ、“職場だけの関係に徹する” が出てきます。 その時こそ、外資のONとOFFを切り替えるのです。
あなたは、職場で最大限のパフォーマンスを出し、それによって上司の業績を伸ばしたり、チームに貢献したり、彼/彼女が鼻を高くしていられるようにしてあげる事に尽力します。自分の立場を良くしてくれる部下を、好ましく思わないボスはいないので、例えプライベートでは、全く付き合わない相手でも気にならない、かわいい部下でいられるのです。プライベートでの交流はほとんどないけれど、仕事ではあなたを頼りにしてくれている、仕事のできるやつだと思ってくれている。これがあれば、盤石です。


現在の上司との関係を一度振り返ってみてください。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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