Global Career Guide
前回は、レディファーストという男性へのお願いごとだったので、今回は女性へのお願いごとについて書きたいと思います。ご存じの通り、言語は人の態度に影響を与えます。一般論で言えば、同じ日本人でも英語で話している時の方が、与える印象がしっかりと強く、日本語になると柔らかくなる傾向にあります。
例えば、英語ではスパっと”I don’t like it.” と言うのに、日本語になると、「あまり得意ではありません。」などと、ふんにゃり柔らかくしたりします。
知り合いにハーフで英語が母国語、日本語も話すだけなら全く困らない、という人がいます。
彼女とは最初に英語で知り合ったので、私の印象は、「社交的で、はっきりした仕事のできる人」でした。
しばらくして、英語が出来ない方とのミーティングに同席し、日本語を話している彼女を見て驚いてしまいました。
全くの別人です。
本人、どのくらい意識があるのかどうかは分かりませんが、率直に言えば、ぶりっ子の大人版というやつでしょうか。(笑) 文化の差というものを強烈に感じました。使い分けられる彼女の、切り替えの良さ、頭の良さにも恐れいりました。彼女のように見事に使い分けられるのであれば、それはそれでいいのかもしれませんが、外資系でもたまに見かける、日本語でも英語でも話し方がおどおどしていたり、妙に可愛い口調だったりする女性、残念に思います。 25歳を越えたら、しっかりした口調で普通に大人の女性として振る舞えないと、一人前扱いしてもらえないので注意が必要です。
企業研修をさせて頂く中で、ちらほらお見かけするので、お話をさせて頂きますが、癖になってしまっているとなかなか直らなくて苦労します。
そして、やっぱり職場で泣いてしまうのは、マナー違反ですね。
泣きたい気持は職場ではぐっとこらえて、ポーカーフェースを何とか作れるといいです。
女性と本気で恊働したい男性は、職場の女性にいわゆる「かわいい」を求めないであげてください。
需要と供給なので(笑)、上司・同僚の男性に求められなければ、頼りにならないとか無責任だと思える女性は減ります。
外資系で出世したいと思ったら、女性特有の甘えを捨て、すっくと自分の足で立ち、仕事に責任を持ちましょう。
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。