Global Career Guide

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外資系で必要なスキル(12) – ユーモアのセンス

日本人は真面目な民族です。

それはそれで素晴らしいことなのですが、ちょっとしたことでつまずいて自分を責めたり、相手を責めたりしがちなのは、惜しいと思います。

プロジェクトが暗礁に乗り上げそうになったら、メンバー全員で暗くなりがちです。

そこに一人でも、ムードメーカーがいてくれて、楽しいジョークでも言ってくれればだいぶ違うと思いませんか?

ユーモアのセンスは、グローバル人材の大事なコミュニケーション・スキルです。

メルボルンで、クラスメートのラテンアメリカ人達の恒例の遅刻に悩まされていたころ(笑)、大きな学びも彼らから得ていました。

とにかく陽気、脳天気かと思うほどポジティブ。

何かあっても、「大丈夫、大丈夫」

面白い話をするのが好きで、いつも笑ってます。

お受験があるアジア先進国、日本・韓国・中国から来てた生徒は、「何が大丈夫なんだ」ってカリカリしてましたけど。

職場でどちらのタイプといる方が楽かと言えば、それは楽観的でいられる人ですよね。

みんなで追いつめ合っても、打開できないので。

私が頻繁にやり取りしている研修会社の社長に、イギリス人がいます。

彼のユーモアのセンスは、かなりシニカルで時々理解できないブラック・ユーモアですが、思わずくすっと笑えることの職場での効能を強く感じます。

イギリス人のユーモアのセンスは本当に独特で、彼が一時帰国から戻ったので、

“How was your trip?” と聞くと

真面目な顔で“Terrible.”と答えたりします。

びっくりして、“What happened??” なんて聞こうもんなら、私の負け。

母国に戻ってTerribleのわけないだろう なんて言われちゃいます。

そこへいくと、北米人(アメリカ人・カナダ人)のジョークは、文化に根ざしていない限り、誰でも「あはは」と笑えるので、わかりやすいですね。


私自身も、英語のプレゼンで調子がいいと、アメリカ流ジョーク(短いやつ 笑)が自然と出たりします。

「あはは」って笑うことで、張りつめているものがほどけたり、落ち込んでた気持があがったり、チームであることを思い出したりできます。

何より、英語人とのコミュニケーションで、ユーモアのセンスがあることは必須ですので、少しずつ磨かれることをお勧めします。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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