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外資系で必要なスキル(1) – Assertiveness

外資系で活躍するために必要なスキルを、ご紹介して行きたいと思います。

まずは、Assertivenessでしょうか。

日本語にぴったりくる単語が存在しない概念ですが、強いて言うなら、「主張する力」とでも言いましょうか。

日本人は、和を大事にし自分の意見を言うように教育されて育たないので、これがとっても苦手です。


先日、日本人・中国人・韓国人・マレーシア人が参加者で、言語は日本語というセミナーを行いました。外国人が、必死に日本語で討論しているのに、日本人が全く口を挟まないのには、かなり驚きました。

最初は、語学にハンディがある外国人達に配慮して、ちょっと様子をみてあげているのかなと思いましたが、いつまで経っても発言がありません。これには本当にビックリでした。


外資系では一般論で言うと、自分をどうアピールするかを考えますし、実行します。(もちろん、その外資が、どのくらい日本の文化の影響を受けているかにより、程度は変わって来ます。日本的な外資系で、アピールばかりすると、空気が読めないことになってしまうので、配慮は必要です。)

自分の国の言語でセミナーが行われているというラッキーな状況で、黙っているということは考えられません。

黙っているということは、「意見がない」「討論についてこられない、頭が悪い」という評価になります。誰も、心中をおもんぱかったり、本当は言いたいことがあるんだけれど言えでいるとかわいそうだから、指してあげようなどとは考えてくれません。


これから外資への転職を考えているのであれば、まず日本語を話している時にも、自分の意見をさり気なく職場で言ってみる練習が必要です。いきなり外資でしかも英語でやれというのは難しいですからね。


もし、職場でやりにくかったら、仕事の内容にあまり関係ない、例えばランチの時に、「カツ丼」「カツ丼」「あっ、じゃあ俺もカツ丼」を止めることからスタートして、自分の意見を言う練習をしてください。


既に外資系にいらっしゃる方で、もっと上にと思っていらっしゃるのであれば、自分の意見を言うタイミングで、おどおどしないで、堂々と発言できているかどうかを振り返ってみてください。


・ミーティングで発言できていますか?

・何か質問はありますか? と言われて、気のきいた質問をしていますか?

・テレコン・ビデコンで、お飾り的な参加者になっていませんか?

上の3つの質問に「NO」の方が多かったら、ちょっと要注意です。


外資では特に、外国人を交えた英語のミーティングで発言できなくては、あなたがそもそも参加する意味がありません。周りからもそう見られます。


次のミーティングから、英語が聴き取りにくい、話すことにあまり自信がないなどの理由で発言できないのなら、せめて、質問することから始めましょう。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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