Global Career Guide
面接では、短時間の間に面接官となるべく良い関係を築き、自分をPRする必要があります。つまり、通常の会話より格段上のコミュニケーション力が、求められます。
そのために重要なことは、ふたつ。まずは自分のコミュニケーション・スタイルをしっかり把握しておくこと。そして、相手の好みのコミュニケーション・スタイルを、なるべく早くその場で理解することです。
人間、自分のことは意外に客観的に見られないものですよね。
わかっているようで、実はわかっていない。
Lumina という英国発のアセスメント・ツールがあるのですが、まずは色で4つのタイプに分け、非常にわかりやすいです。
Red: 結果重視型なので、回りくどい挨拶無しで、すぐに核心をついた質問にはいりたいし、ぽんぽんと話して欲しいタイプです。
Blue: 根拠重視型で、細かいところに気がつくし、慎重で会話もゆっくりきちんと進めます。
Green: 人間重視なので、まずは挨拶の会話をして、場を和ませてと気をつかいます。
Yellow: アイディア満載型で、話していると楽しいです。会話があちらこちらに分散する可能性があるので注意が必要です。
皆さんは、どんなコミュニケーション・スタイルでしょうか?
しっかり把握しておいてくださいね。
出てきた面接官は、どのようなコミュニケーション・スタイルが好みそうでしょうか?
明らかにポンポンと話して欲しそうなのに、こちらがのらりくらりしていては、「仕事が遅いかも」と決めつけられてしまうかもしれません。
細部を聞いているのに、こちらが、大雑把な答えばかりしていては、「詰めが甘い人材かもしれない」と思われてしまうかもしれません。
このタイプの面接官に、話の方向が変わる散漫な答え方もNGですね。
自分のコミュニケーション・スタイルが、相手のスタイルといつもイコールとは限らないことを、まずは理解してください。
あがっていて余裕がないかもしれませんが、面接官が出すサインを見逃さずに、相手の好みスタイルで話せたら理想的です。
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。