Global Career Guide

キービジュアル キービジュアル

外資系での面接:ポイント3

英語は、明確でロジカルな言語です。


名詞の単数・複数の区別がしっかりあるから、曖昧では通らないですし、ひとつの話の中に、BUT と ANDが複数回出てくるような文章はあり得ません。


英語を職場で使って仕事をしている、外資系企業の面接官が、アウトと思う候補者はどのような話し方をする人か、おわかりですか?


それは、回答が論理的でない方。


例えば、マーケティング部PRスペシャリストの方が、前職の転職理由を聞かれて、「もっと全体が見えて企画的な仕事がしたかったのです。」と答えたとしましょう。


彼女の履歴書を見ると、転職先での職務は、マーケティング部PRマネジャーです。


面接官としては、企画をやりたかったのでは?と突っ込みますね。


そして、質問をしながら、この候補者は、「頭があまり良くないんだろうか?」と考えつつ、「それとも、ロジカルじゃないんだろうか?」とも思います。


いづれにしても、良い評価ではないです。


英語の流れは、『結論』→ 『それを支える3つの理由・根拠』→『結論を繰り返す』のテンプレート通りのことが多いです。


流れだけではなく、選んだ理由・根拠が、ちゃんと結論と繋がっていて、論旨が通るものである必要があります。


先ほどの転職の理由に戻ると、本当の理由はともあれ、「PRの道をもう少し極めてみたいと思いました」が、実際に起こった、PRスペシャリストからPRマネジャーへの転職をサポートする、ロジカルな理由です。


このように、話の内容によっては、理由・根拠が3つある必要がない場合もあります。大事なのは、一貫してロジカルに話が進んでいるかです。


あまり論理的思考が得意でない方、ご安心を。


私も、イギリス発のアセスメント・ツール LUMINAで、ロジカル思考は、100人並んだら、上から37番め位と出ている人間です。非常にロジカルとは言えないDNAなわけです(笑)。


確かに、ディベートになったら勝てない人だと思いますが、職場で困ったことはありませんし、話がロジカルじゃなくてわからないと言われたことは一度もありません。


基本である『結論をはっきり持ち、それをサポートする、矛盾しない理由・根拠を見つける』を訓練すれば、全く問題ないです。


日本語を話している時から、『ロジカル』を心がけるを、実行して習慣にしてください。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

カテゴリー一覧