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外資系での面接:ポイント1

前回は、履歴書を書く前の準備についてお話ししました。今回は、外資系の人事部が面接を行う時、どんな所を見ているのか、その一をお話しさせて頂きます。 

面接をするのは日本語でも英語でも構わないのですが、英語慣れしていない候補者だなとすぐピンと来てしまう仕草があります。何だか想像できますか? 

それは、アイコンタクトの欠如です。 

最初に挨拶して座り、面接が始まって数分後、何だか違和感があるなぁと感じる時、相手が私の目を見て会話できていないことが多いのです。 

さりげに、手元の履歴書をもう一度よく読むと、初めての転職だったりします。もしくは、TOEICの点数は800点以上だけれど、職場で英語使ってるかしら?と思わせる経歴だったり。 

日本人はアイコンタクトを取るように育っていないので、それで自然なのかもしれませんが、外資系の職場では英語を使うことが多いですし、周りに外国人がいるので日本人でも、誰かと話す時は相手の目をしっかり見て話す習慣がついています。 

いったんそれが当たり前になると、相手の目を見て話せない方との会話を不自然と感じるようになるのです。 

別にアイコンタクトが取れていてもいなくても、仕事の出来に関係ないじゃないと思われる方もいらっしゃるかと思います。 

しかしながら、アイコンタクトは、たくさんある英語でのコミュニケーションの基本的なマナーの入り口なのです。入り口に立てていらっしゃらない方が、英語で仕事をスムーズに出来るでしょうか? 

アイコンタクトが無いから面接に落ちるとは言えませんが、人事の頭の中に、この方は職場に馴染むのに時間がかかるかもしれないと、インプットしてしまうのは明らかに不利です。 

アイコンタクトあるコミュニケーションが出来ているかどうかは、自分ではなかなかわからないので、周りにいる親しい人に確認してみてください。 

出来ていないとわかったら、かなり強く意識して練習する必要があります。 

日本人同士、日本語で話している時も、相手が威嚇されていると感じない程度に(笑)、しっかり相手の目を見て話す事をとにかく続けてみて下さい。 

継続は力なりなので、ふっとある時から、自然にアイコンタクトが取れるようになり、初めての外資系での面接でもそれがわからないようになっているはずです。 

外資系人事の面接が、英語力の判断だけではないことを、わかって頂けたら幸いです。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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