Global Career Guide

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ルミナを使ってキャリア相談(実例45)

元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメントツール「ルミナ」を使って解説します。

*この記事は本人の了承の元に書かれています。

今回の相談者・風井さんは35歳の男性です。大学卒業後、日系企業にSEとして4年間勤めたのち、帰国子女で英語が得意なので外資へ転職しました。分野はマーケティングです。 LinkedInを通じて日系企業から、ある商品のグローバル・マーケティング・マネジャーとしてお声がかかりました。実は上司と折り合いが悪く転職を考えていたタイミングでもあり、日系企業からのオファーを受けるべきか悩んでいます。

まず風井さんの4つのカラーを見ます。

ビジョン重視の黄色のスコアと、結果重視の赤のスコアが高いです。それ以外の2色は100人並んでいたら後ろから数えた方が早いので、仕事で使わないほうが得策です。

黄色は、想像力豊か・革新的・表現力・社交性などから成り立ちます。詳しいデータを見るまでもなくマーケティングは適職です。赤は、主導力・競争心・論理的・メンタルにタフなどで構成されており、営業にも向いているように見えます。こちらは詳しいデータで後ほど検証することにします。

風井さんが辛かったと振り返る最初のSE職は、細かいことが得意な青が必須なので、4年間もこれだけ向いていない仕事をよく頑張ったと思います。

次に風井さんのマンダラを見ます。

強みは、ビジョン重視・外交的・結果重視です。強みの組み合わせは、会社の大きなビジョンを多少の困難が伴っても、周囲を巻き込みながら売上という形にすることが可能であることを示しており、マーケティングは適職です。

先ほど、営業にも向いているかもしれないと触れましたが、さらに詳しいデータを見ると 「負けず嫌いでない」とわかります。トップセールスは、「必ず月間MVPになる」「社長賞を絶対取る」など、競争心が非常に高いのが特徴なので、営業の道を選ぶのは賢明ではないとわかります。

マーケティングが適職とわかったところで、外資から日本企業への転職をどう捉えるかです。ここはどの分野の専門家なのかが決断に影響します。外資では比較的自由に、年齢性別関係なく成果主義で仕事をできますが、最終決定権が海外本社にあるという大きなデメリットを抱えています。マーケティング部門は、本来は日本でどのような商品を作って売るかを考える部署です。ここで最終決定権が日本法人にないと、やりたいことができないストレスを抱える可能性はあります。

オンラインサロンの卒業生で、日系メーカーから外資のメーカーに転職した人がいますが、最終的に日系メーカーに転職しました。理由は、裁量権が日本法人にないでした。この話を風井さんにしたところ、日本企業でグローバルに働くポジションにチャレンジすることになりました。かつて日本企業で働いたことがあり企業風土が想像できること、もし合わなくても年齢的に外資に戻ることが可能だからです。

キャリアの方向性に迷ったり、ルミナにお任せください。ご興味がある方はこちらをご覧ください。
https://bit.ly/3bupKDg

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鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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