Global Career Guide

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グローバル人材塾「世人塾」?こんな風に進んでいます?

ここのところ、外資系での面接のポイントをシリーズでお伝えしてきましたが、 
今日は、3月にスタートしたグローバル人材・育成塾「世人塾」の様子についてお話ししたいと思います。


先週、第4講を終え、残すところあと2回になってしまいました。


以前「グローバル人材」を、多様性を受け入れ、英語でロジカルに考え、発表・主張できる人材と定義したのを、覚えていらっしゃるでしょうか。


その中で、「多様性を受け入れる」「ロジカルに考える」「プレゼンテーション・スキルの基本」が終ったことになります。


毎回、講座のスタートに、1分の英語スピーチがあって、クラスメートからと、講師である私からのフィードバックがあります。


自分ではロジカルなつもりでも、”BUT”が何回も出てくるということは、流れがジグザグ蛇行しているので、他の人が聞いているとロジカルでないことが多いのです。クラスメートから「ちょっと途中がわかりにくかった」とフィードバックをもらって、やっと気がついたりします。


「結論」→ 「結論をサポートする、データや理由3つくらい」 → 再び「結論」のテンプレートに当てはめると、組み立てやすいのですが、ついついこのプロセスを省いてしまうのですね。


クオリティの高いプレゼンテーションを、外国語でするのであれば、まずは、しっかりフレームワークを組む必要があると、本人が気がつけばしめたものです。


ロジカルなストラクチャーが出来たら、あとは、デリバリーの問題です。


毎回のスピーチで指摘されることが多い要素のひとつは、アイコンタクトです。 
英語で話す事で頭が一杯で、そこまで気が回らなくなり、ついつい、自分の体が向いている方にいる人達とだけ、アイコンタクトを取りがちです。全体とまんべんなく取るのは、結構難しいですね。


それと、手の位置。前で組むと力が入り過ぎて、あがっているのがばれてしまったり、ついつい前屈みになって自信なさげに見えたりします。スライドを送るポインターをもったり、カチャカチャしないペンをさりげなく持って、腕は自然に脇につけるなど工夫が必要です。


パワーポイントのスライドに、画像を入れる、程よくアニメーション機能を使う、文字をたくさん入れすぎないなども基本的なポイントです。


皆さんの英語でのスピーチ、回を負うごとに良くなっていて頼もしい限りです。


そして次回、第5講は、“Assertiveness(主張する力)”です。


日本人は、そもそも人前で意見を言うように教育されて育っていないので、簡単に折れないで主張することを、外国語である英語でやるのは大変です。


NOだって言うべき時には言わないといけないのですが、これがまた苦手。


英語で強い口調で言われると、ついつい押されて“Yes”と言ってしまったり、黙ってしまったり。


ここはかなり力を入れて、主張する練習をする必要があるので、レッスンの後半に、実際にネイティブスピーカーに登場してもらいます。生徒の方々には、英語でのシナリオを事前に課題としてお渡ししましたが、簡単に折れず、ロジカルになんとか自分の意見を主張することを、ネイティブ相手にやって頂きます。


ビジネスで起こりうる、非常にリアルなケースにしてあるので、どんな展開になるのでしょうか。またご報告させて頂きますので、楽しみにしていてください。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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