Global Career Guide
帰国してから、グローバル人材育成のための塾をやりたいという想いが強くなりました。
まずは、グローバル人材に必要なスキルは何かの、リストアップを始めました。
最初のリストには、
Presentation
Assertiveness
Negotiation
が、並びました。
発表・主張・交渉できるグローバル人材! ゴロもいいし、ご満悦でしたが、このリストは少し違うと判明する出来事が。
ある企業のグローバル人材育成プロジェクトに、少し関わらせて頂き、海外の現地法人の様々な階層の方とインタビューをさせて頂きました。
交渉力(Negotiation)を挙げるのは、マネジャー以上、ある程度、上の役職にいらっしゃる方々です。
代わって、階層に関わりなく多くの方が必要とおっしゃったのが、Logical Thinking。
確かに、日本人が日本語を直訳したような英語で話し、何が言いたいのかわからない場面に何度も遭遇しました。日本語は非論理的な言語ですし、あいまいでも通じるのですが、英語は論理的でないと通じない言語なので、ロジカルに考えられるかどうかは重要です。
もうひとつ挙ったのが、多様性を受け入れる力です。
私は多様であることが当たり前の外資系企業にずっといたので、当たり前だと思ってしまっていました。確かに、性別・年齢・人種・肌の色・宗教・環境・思想の違いを受容できるかどうかは、グローバルに通用する人材になれるかどうかの大きな鍵になります。グローバル人材の絶対条件のひとつです。
その後も、すでにグローバル人材である友人達に聞き回り、自分の経験と照らし合わせて、最終的に固まったのが、以下のリストです。
Acceptance of Diversity
Assertiveness
Logical Thinking
Presentation
多様性を受け入れ、ロジカルに発表・主張できてこそ、グローバル人材! が結論です。
定義が固まれば、あとは方法論。
こうして、世人塾(世界で活躍する人材を育成する塾)が誕生することになります。
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。