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キャリアの方向性をルミナを使って考える(実例64)

元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日は、適性診断ツール、ルミナ・スパークを使ってキャリアの方向性を考えます。

*このコラムは、ご本人の了承を得て執筆しています。

今回の相談者・高橋さんは日系メーカー勤務、36歳の女性です。会社主導の異動で秘書・社内IT・経理を経験してきました。どの仕事も自分に向いていると思えず、ミスが多いと指摘されることも多く、この先どうしたら良いか悩んでいます。

まず高橋さんの強みを見ていきます。

彼女の圧倒的な強みは、ビジョン重視の黄色です。独創力・革新性に優れているのが特徴です。アイディア出しをしたり、世の中の最先端で新しいモノを作り出したりすることが得意です。

細かいことが得意な「青」は非常にスコアが低く、なぜ「秘書・社内IT・経理」に配属されたのかは理解しがたいです。入社以来ずっと評価が低いそうですが、不得意な分野で活躍するのは難しいので運が悪かったです。この先は、圧倒的な強みである「黄色」を活かせる仕事に就くことを考えましょう。

さて高橋さんのマンダラとさらに細かいデータですが、強みは直感重視・ビジョン重視・外向的です。自分が誰かを支える縁の下の力持ちになるのではなく、自身が前面に出る仕事が向いています。マーケティングと言いたいところですが、結果重視の「赤」のスコアがマーケティングをやるには低いです。

表現力が本来はとても高いはずなのですが、日常の自分(職場)では発揮できていません。「細かいミスが多いと上司に指摘されることが多くて、自分に自身が無く職場では小さくなっているかもしれません」とのこと。自分の弱みで仕事をしているケースの典型例で気の毒です。

これだけ「青」のスコアが低い人が、経理をするのは無理があります。もともと数字にほとんど興味がないはずですし、確かにミスは多いでしょう。持ち前の表現力を取り戻せれば、外向的でビジョン重視、直感重視の人材には広報が向いています。

残る課題は、これまでと全く異なるキャリアに30代半ばでどう転向するかです。外部に転職する場合は即戦力が問われるので、未経験で採用されるとは思えません。ここは現職の社内ネットワークを活かして、なんとか広報に異動できないか動くしかありません。社内の場合は全く知らない人材ではないので、外部から採用する場合に比べたら通りやすいです。

高橋さんの場合は、これまでの社内評価が今ひとつという事実が積み重なっているので、「なぜ自分にできると思うか」をPRする必要があります。まずは表現力(会話力)と自信を取り戻すことが先決です。これまで広報に関連する仕事を全くして来なかったのであれば、ルミナの結果を見せるのも一つの方法です。高橋さんの強みを数字で見せることができるからです。

適性診断ルミナ・スパークにご興味がある方はこちらをご覧ください。


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鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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