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キャリアの方向性をルミナで考える(実例47)

元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメントツール「ルミナ」を使って解説します。

*この記事は本人の了承の元に書かれています。

今回の相談者・青山さんは33歳の女性です。半導体企業に勤務したのち、健康産業の中堅ベンチャー企業の社長室で経営戦略立案と社長補佐をしています。適職についているかどうかの確認をしたいのと、激務で体調不良が続いており一度仕事を辞めた方が良いかどうかの2点がご相談内容です。

まず、青山さんの4つのカラーを見ます。人間重視の緑が最もスコアが高いです。健康関連は緑の分野なので、業界としては合っていると大まかに判断できます。次にスコアが高いのが結果重視の赤。成果を出すことにコミットし最後までやり抜く力に直結します。戦略立案がゼロからのアイディア出しの場合、黄色が必要になるので適職かどうかの検証は詳しいデータを見る必要があります。

次にマンダラを見ると、なかなかユニークな結果です。強みは、直感重視・堅実(細かいことが得意)・結果重視・人間重視。弱いのは、ビジョン重視と規律重視(ルールを守ることが得意)です。戦略立案は、長期的ビジョンが持てないとなかなか難しいので適職ではないようにお見受けします。もっと詳細なデータが必要なので、24のクオリティを見ることにします。

まず、戦略立案つまりは企画職が適職かというと答えはNOです。黄色の概念的と想像力豊かのスコアが低いので、自分からアイディアを思いつくこと、ビジネス戦略に落とし込むことが難しいでしょう。以前されていたことがあるIR、企業が投資家に向けて経営状況、業績動向に関する情報を発信する仕事の方が自分を無理なく活かせます。業界は、健康・教育・SDGsなどがお勧めです。

現在の精神状態ですが、ルミナの結果に影響が出ています。本来はメンタルにタフな方で、内在する素の自分では「93」なのに日常が「10」まで落ちています。革新的も本来は「70」と高い数字で簡単に変化についていけるはずですが、日常「10」まで下がっている現在、変化の早いベンチャーについていくことを億劫に感じています。一言で言うと疲れすぎている状態です。話し方からもエネルギーを感じないし、無理すると転職活動に悪影響も出るので仕事を辞めることをお勧めしました。

元人事として、次の転職先が決まらないで会社を辞めることは滅多にお勧めしませんが、パワハラ・セクハラ・激務などで心身が疲れ切っている方は例外です。健康第一で仕事は挽回できるので休養して冷静な判断ができるようになってから、転職活動をする方が良い結果につながります。人生は長いので、ほんの少しの遠回りが必要な時もあります。焦らず人と比べないで、自分の道を探してください。

キャリアの方向性に迷ったら、適性診断ツールのルミナスパークを思い出してください。ご興味がある方はこちらをご覧ください。

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鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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