Global Career Guide

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キャリアの方向性に迷ったら

元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。10月1日を迎え、2024年も残り3ヵ月となりました。秋は転職シーズンでもありますし、本日は、キャリアの方向性に迷ったらすべきことを3つお届けします。

1.正確な適性検査を受ける

日本のようにお受験のある国では、何かに1つのことに秀でた人材より、平均的にいろんなことができる人材をよしとする傾向にあります。教育の過程で、自分の強みや弱みを棚卸しをする機会を持たないで就職するため、「このままで良いのだろうか」と思うようになる人が残念ながら多く出てしまいます。

このようなケースの解決策として早いのは、ルミナ・スパークのように正確な適性検査を受けることです。自分が違和感を感じる仕事についているときは、弱みを使っていることが多いです。自分の強みを探し出して強みを生かせる仕事は何かを早く探せます。

以下のようなことがデータを正しく読めれば、簡単にわかります。

・本人はマーケティング志向だけど実は営業の方が向いている。
・求められるスピードが早い業界より、着実でゆっくり進む業界の方が向いている。
・起業家タイプに見えるけれど、慎重の度合いが非常に高いので、最終的に会社員を辞めると言う決断はできないかもしれない。副業としてスタートした方が良い。

2.価値観の優先順位を確認する

「適職」がわかったところで向いている「業界」もぜひ確認したいです。大企業で裁量権があまりないかもしれないけれど落ち着いて仕事をした方が良いのか、ベンチャーである程度の決定権を持ちつつ働いた方が良いのかなどは、資質だけでなく本人が今人生に何を求めているかでも変わってきます。

以下に価値観の優先順位を並べてみるワークを示しますので、なんとなく迷いが多いなぁと思っている方は、時間があるときにやってみてください。

Excelの欄外にある価値観を、「最重要」「重要」「普通」「あまり重要ではない」「不要」の下に移動します。この時直感に従ってあまり考えすぎずに作業してください。本音でないデータから有益な情報は得られないので、考えすぎないことが大事です。

「最重要」の列だけ、1番上が最も重要下に下がるほど重要度が落ちるように並べてください。トップ3の価値観は自分にとって非常に重要な項目なので、次の転職先がこの3つのうちの2つは提供できないと困ります。トップ3の価値観を全く提供できない会社にはいづれ嫌気がさして、再び転職することになってしまいます。

価値観は、年代や大きなライフイベントを経験すると変わります。2年に1度ぐらいは確認してみると、自分の中の気がついて無意識の変化を早めにピックアップできます。

3.考えることに疲れたら、一旦立ち止まる

キャリア面談をさせていただくと、長い間1人で考え込んでしまったため、思考がぐるぐる回ってしまい脱却できない方に出会うことがあります。

人生いつも絶好調と言うわけにはいかず、なんとなくスランプを感じる事はありますよね。何とか突破口を見つけようともがいても、逆効果になることが多いです。考えすぎて少し疲れているなぁと思ったら、転職の事を2週間くらい根を詰めて考えないことをお勧めします。

心身ともに健康でないと、自分にとって正しいと思える判断をする事は難しいです。ダラダラしてる場合ではないと自分を叱咤激励せず、頭をもっとクリアにして良い決断ができるようになるための充電期間と割り切ってください。

キャリアに対して真剣であればあるほど、方向性に悩むことも多いです。なるべく客観的に判断できるように、自分の思考を可視化するところから始めてください。

適性診断 ルミナ・スパークを使ったキャリア相談にご興味がある方は、こちらをご参照ください。


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鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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