Global Career Guide

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適職についているかどうか自信がなかったら

元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。
4月に入り例年同様、キャリアカウンセリングのご依頼が増えています。この時期、日本企業にはピカピカの新入社員が入社しますし、外資系で新入社員がいない企業にお勤めでも新調のスーツを着て電車に乗っている新卒を見て、なんとなく自分はこれで良いのだろうかと思ったりするのかもしれません。

昨年も4月に、「キャリアの方向性に迷ったらするべきことは3つ」という記事を書かせていただきました。今日はその中でもご紹介したLUMINAについて、もう少し詳しく取り上げたいと思います。季節柄、お問い合わせが増えているからです。

私のところにキャリアカウンセリングにお越しになる20代の7割は適職につかれていません。仕事を始めたばかりでまだご自分の適性をよくわからず迷いのサークルの中にいらしたり、入社の時に配属されたポジションでなんとなく違和感を感じながらも時間が経ち、違和感が大きくなってお越しになるケースが多いように思います。まだまだキャリア変更が可能な方々なので、どちらの方向性が良いか一緒に考え最終的には転職になられる方も多いです。

もう一つ40歳前後でお越しになる方も多いのですが、こちらは7割が適職についていらっしゃいます。日本は年齢差別が強いので、「もし何か新しいことを始めるなら、そろそろ最後なのかもしれない。自分は向いていることを仕事にしているのだろうか?」と迷いが生じて不安になるのかもしれません。適職についているとわかれば、すっきりしたお顔になられるので、こちらもホッとします。

LUMINAは、英国で生まれたアセスメント・ツールで強み・弱み・コミュニケーションの好みなどがわかります。コミュニケーションの好みとは、大まかに言うと「率直に用件を言って欲しい」「大きなビジョンがわかるように言って欲しい」「人の感情を重視した物言いをして欲しい」「詳細がわかるように言って欲しい」です。これらは、必ずしも直接、適職診断に結びつくわけではありません。

強み・弱みの分析は直接適職に結びつきます。

適職に就いているケース

現職は法務部マネジャ >

慎重・データ重視・体系が大切・内向的の組み合わせで、現在適職に就いています。タフさと戦略を描く力が足りないので、これ以上の出世を望まなければ成功します。転職にあたり、同じレベルのマネジャー職を選ぶことをお勧めしました。キャリアチェンジするか迷われていたので、そのままの道で正解とわかりホッとされました。

適職に就いていないケース

< 現職は経理スタッフ >

直感重視・大きなビジョンが見たいタイプで細かいことが苦手・外向的で人間関係を重んじたいタイプです。経理でPCの前に座っていることが多い環境がそもそも向いていませんし、細部に注意がいかないことを上司から怒られることが多く、ご本人も仕事が楽しくない状態が続いていました。やりたい方向性を確認して、転職することになりました。

この他にも、28項目について「自分本来の姿」「職場で見せている顔」「ストレス下の自分」それぞれ数値が出るので、GAPを見ることで現在、ストレスを抱えていないかも知ることができます。

キャリアの方向性に迷ったら、強み・弱みの細かい棚卸をしてみるのは良い方法だと思います。自分が適職に就いているとわかれば、迷いなくその道を邁進すれば良いですし、適職は他にあるとわかれば方向性を変えることを考えれば良いからです。

LUMINAにご興味がある方はこちらまで

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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