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英語におけるNGジェスチャー

元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。今日は、人前に立った時のジェスチャーについてお話します。

日本人は喜怒哀楽を表さないように育つので、ジェスチャーは気恥ずかしくてオーバーだと感じることが多いと思います。一方、英語ネイティヴの人達は、スピーチに彩りを添えるためにジェスチャーを見事に使いこなします。

ジェスチャーにも文化の差があって、悪気はないのにマナー違反になっていることもあります。今日は、英語でのNGジェスチャーをいくつかご紹介します。

NGジェスチャー(1)
NOとかダメですと言いたい時に、胸の前で腕をクロスさせバツを作るのは日本式で、英語人には通用しません。バツという感覚がないので、どういう意味ですか?と必ず聞かれます。首を横に振ってNOを表しましょう。

NGジェスチャー(2)
親指と人差し指で丸を作り、そのほかの指を立てたままにする、いわゆるOKサイン、これもNGです。女性蔑視を表してしまう国が少なからずありますので、日本の外でしないようにしましょう。

NGジェスチャー(3)
含み笑いをずっと浮かべているのはNGです。スピーチをしている間中、なんとなくずっと微笑んでいる方をお見かけすることがあります。照れなのかもしれませんし、緊張からくるのかもしれませんが、英語人からすると、特に面白いことがあるわけでもないのに、どうしてずっと笑っているんだろうという不可思議な現象になります。自分がこれに当たるかどうかは、リハーサルをバスルームの鏡の前でしてみればわかります。

NGジェスチャー(4)
聴衆とアイコンタクトが無い。これも、英語コミュニケーションの基本で、アイコンタクトはあるのが常識になります。聴衆のサイズによって、一人一人と目を合わせるのか、端から端をざーっとゆっくり眺めるのかは変わりますが、聴衆と目を合わせることを実践して下さい。

ジェスチャーやサインにおける文化の差は、慣れが肝心です。次のプレゼンやスピーチから切り替えていきましょう。

鈴木美加子

グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師

NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)

株式会社AT Globe

強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。

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