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転職活動における生成AIの使い方を解説!メリットやコツも紹介

「転職活動で生成AIを使ってみたいけど使い方がわからない」「生成AIで履歴書の作成もできるの?」

転職活動をスムーズに進めたい場合、このように考える方もいるでしょう。

生成AIは応募書類の作成・添削や面接練習に役立ち、目的に応じて上手に使うことで準備の時短になるかもしれません。

この記事では、転職活動で活用できる生成AIや使い方、実際にAIを用いて転職活動をした人の割合などについて解説しています。生成AIを転職活動時に利用するメリットや上手に使うコツも紹介していますので、AIの使い方に悩む方はぜひ最後までご覧ください。

そもそも生成AIとは?

転職活動で活用できる生成AI

 ChatGPT

 Perplexity

 Claude

 Resumy.ai

 RECOMEN(レコメン)

 英文レジュメやカバーレター専門の生成AIもある

 ChatGPTを活用して志望動機を作成する方法

 ChatGPTを活用して自己PRを作成する方法

 ChatGPTを活用して企業・業界分析をする方法

 ChatGPTを活用して英文レジュメを作成する方法

転職活動で生成AIを活用する人は4割近いというデータも

生成AIを使った転職活動は内定獲得率が上がる傾向に

転職活動で生成AIを活用するメリット

 文章の質を高められる

 作業の時短や労力削減につながる

 新しいアイデアを得られる

転職活動で生成AIを活用するためのコツ

 必ずファクトチェックを行う

 生成された文章をそのまま採用しない

 ほかの候補者と差別化できるよう工夫する

生成AIを上手に活用して転職活動に役立てよう

そもそも生成AIとは?

生成AI(ジェネレーティブAI)とは、データから学習したパターンや関係性を活用して、テキスト・画像・動画・音声などの新しいコンテンツを自律的に生成できる人工知能システムのことです。

従来型のAIシステムは、人間から提供されたデータをもとに学習を行い、定められた枠組みのなかで回答の選択や予測分析といった限定的な処理を自動的に実行することに特化していました。一方生成AIでは、専門知識やスキルを持たない一般ユーザーでも、簡単に高品質なコンテンツを作成できます。

生成AIの進化と普及によって生産性向上が期待されているほか、アートやエンターテインメントなどクリエイティブな表現の可能性を大きく広げることが期待されています。

転職活動で活用できる生成AI

ここからは、転職活動で活用できる生成AIを特徴とあわせてご紹介します。また、ChatGPTを使った志望動機・自己PRの作成、企業や業界分析をする具体的な方法についても解説します。

ChatGPT

ChatGPTはプロンプト(指示文)がなくても使えるため、生成AIを初めて使う人向けのAIです。世界的に有名な生成AIツールなので「使ったことはないけど名前は知っている」という方も多いのではないでしょうか。

大量のテキストデータをAI自身が学習しているので、自然言語の生成能力が卓越しています。

Perplexity

ChatGPTと同じく、初めて使う人向けの生成AIです。やりとりがたくさんできるので、自己分析から行いたい場合にぴったりでしょう。

出典元を記載してくれる機能があり、より深く企業や業界の研究を進められます。

Claude

精度の高い回答をしてくれるため、高品質な文章を作りたい人向けのAIです。Claudeが作成した文章は、ほかの生成AIに比べてより自然で人間らしいといわれています。

一度に読み込める文章量が多いのも特徴です。自分で作成した自己PRなどの長い文章を添削してもらうのに役立つでしょう。

Resumy.ai

履歴書・職務経歴書作成に特化したAIサポートサービスです。簡単なキーワードや短文を入力するだけで、AIが魅力的な自己PRや職務経歴の文章を自動生成し、短時間で完成度の高い書類を作成できます。看護師、エンジニア、薬剤師、保育士、営業など、職種別のテンプレートが充実している点も特徴です。

そのほか、AIスタッフによる各職種に適したキャリアアドバイスや、説得力のある志望動機の作成支援も行っているので、転職活動中の不安や悩みの解消につながるかもしれません。

RECOMEN(レコメン)

AIを活用して面接対策を行うことができるオンラインサービスです。AIによる面接練習システムで、自己PRや志望動機といった面接でよく出る質問について、時間や場所を問わずいつでも準備と練習を重ねることができます。

面接に不安があり、本番に備えて練習をしたい方に向いています。

英文レジュメやカバーレター専門の生成AIもある

外資系企業への応募の際に欠かせない英文レジュメやカバーレター。それらを作成する専門の生成AIもあります。

■ 英文レジュメ
My Perfect Resume
Resume io
Resume Genius

■ カバーレター
SwiftCover
CoverDoc.ai
Coverletterwrite

基本情報や経歴を入力するだけで、レジュメやカバーレターを作成できます。複数のテンプレートから選択でき、自分らしい表現が可能です。

なお、Daijob.comにも、職務経歴書を要約してくれる生成AI機能を搭載していますので、ぜひご利用ください。

ChatGPTを活用して志望動機を作成する方法

今回は、自動車メーカーで営業職の選考を受けるというシチュエーションを想定します。以下のようにChatGPTに指示を出します。

自動車メーカーの営業職の採用選考を受けます。履歴書に記載する志望動機を300文字程度で作成してください。

経歴や転職のきっかけなど、入力する情報を詳しく追記するほか、希望する内容を具体的に指示すれば、エピソードの具体性を高めてより説得力のある志望動機を作成することが可能です。

ChatGPTを活用して自己PRを作成する方法

志望動機と同様のシチュエーションを想定します。以下のように指示してみましょう。

自動車メーカーの営業職の採用選考を受けます。履歴書に記載する自己PRを300文字程度で作成してください。

おそらく上記では、十分な回答が得られないかもしれません。その場合は、以下詳細を加えて再度質問します。

【経験】
● 〇〇(業界)に〇年間勤務
● 〇年間営業に従事
● 〇年に転職経験あり
● Microsoft Office、Photoshop、Illustratorが使用可能
● TOIECスコア〇〇点

ほかにも前提条件や長所・短所の追記をすれば、より具体的な自己PR作成につながるでしょう。ただし、あくまでも一例なので参考程度にし、自身にあわせて追加・変更してください。

ChatGPTを活用して企業・業界分析をする方法

ChatGPTは、企業・業界分析のサポートにもなります。「(希望する企業名)の競合他社を教えてください」や「(希望する業界)の業界について教えてください」のように入力すれば、詳細に回答してくれます。

市場環境を正確に把握することは、転職成功の重要な要素となります。

生成AIを活用した企業研究によって、業界動向や企業の特徴を深く理解し、自身のキャリアプランに合った転職先を的確に選定できるでしょう。転職活動の成功率を高めるのにもつながるかもしれません。

ChatGPTを活用して英文レジュメを作成する方法

ChatGPTは英文レジュメの作成にも活用できます。Make me a resume for working~~のように入力しましょう。

今回は~~の部分を、自動車メーカーに変更しました。すると、以下のように出力されます。

Here’s a sample resume tailored for a job in the car manufacturing industry. You can customize this further based on your actual experience, skills, and desired role.  

—  

**[Your Name]**

[Your Address] | [City, State, ZIP] 
[Your Phone Number] | [Your Email Address] | [LinkedIn Profile] (optional) 

—  

### **Objective** 

Dedicated and detail-oriented professional with [X] years of experience in [relevant field, e.g., automotive manufacturing, engineering, or assembly line operations]. Eager to contribute my skills in [specific area, e.g., production, quality assurance, or engineering] to a dynamic car manufacturing team.   



### **Skills** 

– **Manufacturing Expertise:** Proficient in operating and maintaining [specific equipment, e.g., CNC machines, assembly line robotics].
– **Technical Skills:** [Software knowledge, e.g., AutoCAD, SolidWorks, SAP]. 
– **Quality Assurance:** Experience in identifying defects and ensuring compliance with safety and quality standards. 
– **Problem-Solving:** Skilled in troubleshooting mechanical issues and improving operational efficiency. 
– **Team Collaboration:** Proven ability to work effectively in team-oriented environments to meet production goals. 
– **Safety Standards:** Knowledgeable in OSHA regulations and workplace safety protocols.   



### **Work Experience** 

**[Job Title, e.g., Production Technician]**
[Company Name], [City, State] 
[Start Date] – [End Date] or “”Present”” 
– Operated and maintained [specific machinery or systems]. 
– Assembled and inspected components to meet quality and performance standards. 
– Collaborated with cross-functional teams to resolve production bottlenecks. 
– Monitored inventory levels and ensured timely supply of materials. 
– Adhered to safety protocols and improved workplace efficiency by [specific improvements].   

**[Job Title, e.g., Quality Control Inspector]** 
[Company Name], [City, State] 
[Start Date] – [End Date] 
– Conducted detailed inspections of parts and products to meet [specific standards, e.g., ISO 9001]. 
– Documented and reported defects, suggesting corrective actions to the team. 
– Performed audits of manufacturing processes to ensure compliance with company standards. 
– Reduced waste and defects by implementing [specific process improvements].   



### **Education** 
**[Degree, e.g., Bachelor’s in Mechanical Engineering or relevant field]** 
[University Name], [City, State]
[Graduation Date] 

**Certifications (if applicable)** 
– Certified Manufacturing Engineer (CMfgE) – [Issuing Organization] 
– Six Sigma Green Belt – [Issuing Organization] 
– OSHA 30-Hour General Industry Safety Certification 



### **Projects (Optional)** 
– **[Project Title, e.g., Lean Manufacturing Implementation]:** Streamlined production processes, reducing waste by [X]% and increasing efficiency by [X]%. 
– **[Project Title]:** Designed and implemented a [specific innovation or solution] for improved assembly line performance. 

  —  

### **References**
Available upon request.   

—  

Feel free to share details about your background, and I can further tailor this resume!

自身の経歴などを追加で入力すれば、より詳細に出力してくれます。

転職活動で生成AIを活用する人は4割近いというデータも

株式会社マイナビ「転職活動における行動特性調査 2023年版」によれば、生成AIを活用して転職活動を行ったことがある転職活動者は38.9%でした。また、使用経験の有無にかかわらず、今後活用する意向があると答えた転職活動者は、67.0%にのぼります。多くの人が、AIを使った転職活動をしている、またはする予定にあるということがわかります。

転職活動者が生成AIを活用した場面の上位5項目は、以下の通りです。

● 自己PRの作成:36.7%
● 自分に合う仕事のマッチング:31.2%
● 面接時の受け答えの仕方:29.0%
● 志望動機の作成:28.7%
● 転職活動の仕方:28.3%

書類作成だけでなく、転職先や方法をAIに相談する人も一定数いるようです。

生成AIを使った転職活動は内定獲得率が上がる傾向に

同調査によれば、生成AIを転職活動に活用した人は、活用しなかった人より内定獲得がしやすかったと回答しています。内定獲得がしやすかった人の割合は、それぞれ以下の通りです。

● 生成AIを活用した人:35.0%
● 活用しなかった人:24.6%

その差が10%以上あることから、AIが内定獲得のハードルを下げる役割を果たしているのがわかります。

転職活動で自己アピールは重要な要素です。生成AIを効果的に活用して、自身の長所や実績を魅力的に表現する能力を磨けば成功率を高めることができるといえるでしょう。

転職活動で生成AIを活用するメリット

求職者の転職活動において、生成AIの活用でどのようなメリットを得られるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、主な3つのメリットを解説します。

文章の質を高められる

生成AIを転職活動に活用すれば、応募書類の文章の質を大きく改善できるメリットがあります。AIの「自然言語処理技術」が、文章の構成や論理展開、表現の適切さなど、多角的な視点から分析し具体的な改善点を提案してくれるためです。

「STAR法やPREP法、SDS法などの効果的な文章作成フレームワークは知っているけど、いざ自分でそれらに沿った文章を作成しようとしても難しかった」という経験がある方も多いでしょう。生成AIなら、フレームワークに沿った文章も指示を出すだけで簡単に作成してくれます。

作業の時短や労力削減につながる

生成AIを活用した転職活動のメリットの一つは、応募書類の作成の際に作業時間と労力を大幅に削減できる点です。

例えばChatGPTは数十秒で文章を生成できるため、複数の企業へのエントリーを効率的に進めることができます。転職活動では複数の企業にエントリーする場合も珍しくないため、各企業に合わせた応募書類の作成は大きな負担となるケースも少なくありません。AIを活用することで、この作業を効率化できます。

また、AIが生成した文章は必要に応じて修正や調整が可能なため、自分らしさを保ちながら効率的に書類作成を進めることができます。

新しいアイデアを得られる

生成AIは膨大なデータを学習しているため、自分では思いつかないアイデアや考え方を得られるかもしれません。AIが提案する文章には、自分では到底思いつかないような有益な内容が含まれている可能性も十分にあります。

AIによって生成された文章のキーワードや構成を参考にし、オリジナルの言葉を加えていけば、応募書類の内容をさらに充実させられるでしょう。

転職活動で生成AIを活用するためのコツ

転職活動でAIを活用すると、応募書類の作成や企業分析などさまざまなメリットを享受できます。しかし、AIがいつも正しい情報を提供するとは限らない点には、注意が必要です。

ここでは、転職活動でAIを上手に活用するためのコツを3つご紹介します。

必ずファクトチェックを行う

内容の正確性をチェックすることが重要です。AIが生成する文章には、自身が経験していない経歴や虚偽の情報が含まれる場合があるからです。

また、AIは過去のデータをもとに回答を生成するため、最新の情報が反映されない可能性があります。例えば「〇〇業界のトレンドは?」といった質問では、古いトレンド情報が提示されることもあるかもしれません。

AIから得た情報が正しいかどうかを、必ず確認しましょう。

生成された文章をそのまま採用しない

AIが生成した文章をそのまま使用することは避け、自分らしい表現に書き換えましょう。

AIの文章には特定のフレーズや表現が繰り返し使われたり、不自然な言い回しが含まれたりすることがあります。そのため、採用担当者にAIによる自動生成であることを見抜かれる可能性も。

また、AIが作成した文章と自分の表現力に大きな差がある場合、面接時に同じレベルの表現ができず、不自然さを露呈してしまう恐れがあります。AIの提案を参考にしながら自分の言葉で表現を変えるほか、文章の順序を工夫するなど、オリジナリティのある読みやすい文章に仕上げることが大切です。

ほかの候補者と差別化できるよう工夫する

AIが生成した文章をそのまま使用すると、ほかの応募者と似た内容になりやすいという注意点もあります。

AIが生成した文章には、自分の個性や特徴を加えることが重要です。その際、自身の強みを発揮したエピソードや、企業研究で得た具体的な情報をプロンプトに組み込むことで、オリジナリティを出せるでしょう。

また、AIでの面接準備だけでは、想定外の質問に対応するのは難しいかもしれません。柔軟な思考力と対応力を養うことも大切です。AIが提案した回答例を深掘りした質問を自分で考え、それに対する回答を練習すれば、より深い理解と対応力を身につけることができるでしょう。

生成AIを上手に活用して転職活動に役立てよう

転職活動に使える生成AIには、ChatGPTやClaudeなどがあります。ほかにも、英文レジュメ作成のツールや面接専門のAI、カバーレター作成のAIなどさまざまです。

実際に転職でAIを活用している人は4割近く、AIを利用した場合内定獲得の難易度も比較的低い傾向にあります。応募書類のクオリティアップのほか、作業の時短や新しいアイデアの提供のメリットを受けられるでしょう。一方、誤情報が含まれる可能性やオリジナリティに欠ける文章生成の可能性など注意点もあるので、紹介したコツをおさえて上手に活用しましょう。

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