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日系企業での事務経験を強みに!外資系企業でキャリアを広げる方法

「英語を活かせる仕事がしたい」「今の事務スキルを次のステップに活かしたい」……その可能性を広げられる外資系企業への転職という選択肢。日系企業での事務経験を活かして、外資系企業へ転職するために知っておきたいポイントを解説します。事務職の経験と英語力を持っていることで、グローバル企業で活躍できるチャンスがあります。外資系企業の事務職の種類や業務内容、その後のキャリアパスなどもみていきましょう。

なぜ今、外資系・グローバル系企業が注目されているのか?

 日系企業と外資系企業の違い

 英語を活かしたキャリアアップの可能性

外資系事務職で必要な”実践的スキル”とは

 外資系企業における事務職の役割とは

 求められる英語力のレベルと使用するシーン

 そのほか必要なスキルや求められる人材

未経験で外資系企業の事務職で働ける可能性

英語力を活かせる事務職5つ

 英文事務

 英文経理

 貿易事務

 翻訳事務

 特許事務

外資系企業でのキャリアパス

 一般的なキャリアステップ

 事務職から目指せるポジション

外資系・グローバル企業の事務職への転職を成功させる4つのポイント

 業務で使える英語力の強化

 資格取得・デジタルツールの活用

 ビジネススキルの向上

 フレキシブルな対応力

培った事務職スキルや経験は外資系企業でも活かせる!

なぜ今、外資系・グローバル系企業が注目されているのか?

外資系・グローバル企業が注目を集める背景には、従来の日本企業とは異なる特徴があります。

まず、入社時期や年齢は関係なく実力主義の報酬設定により、若くても成果を出せば大幅な年収アップが期待できる点です。成果に見合う報酬を受け取れるため、実力を試したい方や、市場価値を高めたいなど向上心を持つ方にとっては魅力でしょう。

また、海外転勤や、経験を活かした部門間異動など、幅広いキャリア構築の可能性もあります。

さらに、外資系企業は時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が一般的で、成果が出ればその過程が細かく問われることはありません。リモートワークを取り入れる外資系企業も多く、家事や育児と仕事の両立がしやすい環境が整っています。

このように、社員の自立と成長を重視する企業文化が、多くの人材を惹きつける要因と考えられます。

日系企業と外資系企業の違い

日系企業と外資系企業では、組織文化や運営方式に違いがあります。

例えば意思決定におけるスピード感です。外資系企業は担当者レベルでの判断を重視するため、スピーディーな決定を可能にしています。一方、日系企業では段階的な承認プロセスが多く、また全体の合意を重視するため、時間を要しがちです。

評価制度では、外資系企業はインセンティブ制度を導入している企業が多く、実績が直接昇進・昇給に反映されます。対して、日系企業は勤続年数や年齢も重要な要素として考慮する傾向にあります。

昇進・昇給の仕組みについても、外資系企業は年齢や経験年数に関係なく、実力や成果で判断されます。日系企業では一定期間の経験が重視され、年功序列の要素が依然として強く残っています。

英語を活かしたキャリアアップの可能性

外資系企業には、英語力を活かしたさまざまなキャリアアップの機会が存在します。

外国人社員が多い企業や社内公用語が英語である企業の場合は、日常的な英語コミュニケーションを通じて、自然と語学力が向上するだけでなく、プロジェクトへの参加や海外オフィスなどとテレビ会議などを通じてビジネス英語を使用する機会が多くあります。

さらに、海外本社や各国拠点との直接的なやり取りがあり、グローバルな視点やビジネススキルを磨くことが可能です。

ビジネス英語のスキルは、グローバル市場での競争力を高める重要な要素として評価され、昇進や報酬、さらにはキャリア形成に直接的な影響を与えるでしょう。

外資系事務職で必要な”実践的スキル”とは

外資系企業ではどの業種においても「実践的スキル」が求められます。ここでは、事務職での実践的スキルがどのようなものか、外資系企業の事務職の役割と共に解説します。

外資系企業における事務職の役割とは

一般的に事務職は、企業のスムーズな運営に欠かせない重要な職種です。

その業務範囲は多岐にわたり、ビジネス文書の作成・管理から、データ処理、社内外とのコミュニケーション対応まで、幅広い実務を担当します。

一般事務をはじめ、営業支援、経理、総務、人事・労務、法務、貿易、教育機関、医療機関など、さまざまな専門分野が存在し、組織の効率的な運営とビジネスの成功を支える「縁の下の力持ち」のような重要な役割を果たしています。

外資系企業における事務職は、海外拠点の経営層とのやり取りや意思決定のサポートなど、会社の中核を支える重要な存在です。なお、外資系企業の事務職は秘書業務を兼任している場合もあります。

求められる英語力のレベルと使用するシーン

外資系企業の事務職では、さまざまなシーンで英語を活用します。特に、次のような場面で英語を使用する機会が多いでしょう。

● 海外拠点とのメールコミュニケーション
● オンライン会議での通訳や議事録作成
● 外国人役員のスケジュール調整や来日対応
● 契約書や各種文書の翻訳

TOEIC600以上または英検2級以上の英語力は必須です。TOEIC700点以上ならばビジネスシーンでも対応できるようになりますが、専門的な業界などではTOEIC800点以上が求められるケースもあるようです。

さらに、業務を英語で進行することが多い場合は、専門性の高い英文の読み書きのスキルを身に着けておくことで、さらにスムーズな業務の進行が可能となるでしょう。

外資系企業の事務職ではメールや電話、文書のコミュニケーションでも英語が使われる場合が多く、問題なく対応できる語学力は必須です。さらに通訳や翻訳ができると業務の幅も広がるでしょう。

そのほか必要なスキルや求められる人材

そのほかに、外資系企業の事務職として必要なスキルとしては以下のようなものがあります。

● PCスキル(Excel、PowerPoint等の実務レベルでの使用)
● マルチタスク管理能力
● 臨機応変な対応力
● 異文化理解力とコミュニケーション能力

日系・外資系に限らずPCスキルを含めた事務経験がある方が求められます。

事務職の業務内容は幅広く、依頼される仕事量も多いためマルチタスクへの対応力も必要です。自分で期限を管理することや、効率よく進めるためのスケジュール管理も求められます。

また、範囲外の業務を頼まれたり、優先度が高い仕事を突然依頼されたりしても余裕を失わずに臨機応変に対応できる能力も必要でしょう。

外資系企業の事務職では、状況判断力と主体的な業務改善提案ができる人材が重宝されるのです。

未経験で外資系企業の事務職で働ける可能性

外資系企業へ転職する場合に重視されるのは「即戦力」です。

そのため、語学力や事務経験がある方が優先される可能性が高いものの、ポイントをおさえておくことで転職のチャンスを広げられます。

例えば、事務職が未経験でも過去に同じ業界で働いており、業界用語が分かる場合はアピールポイントとなるでしょう。また、そのほか必要なスキルや求められる人材でご紹介した資質がある場合は、自信をもって転職にチャレンジしてみましょう。

大切なのは、自身の強みを活かしつつ、新しいことを意欲的に学びたいという姿勢を示すことです。また、外資系企業特有の文化やビジネス習慣に関する理解を深めておくことも、採用の可能性を高めます。

英語力を活かせる事務職5つ

外資系企業の事務職と一言にいっても実務内容はさまざま。ここでは英語力を活かせる事務職を5種類ご紹介します。

英文事務

海外とのやり取りが主となる事務職です。業務の幅が広く、英語でのメールコミュニケーションや文書作成、高い英語力が必要な翻訳や通訳を頼まれる場合もあり、経験や語学力に応じた仕事があります。

具体的な業務としては、海外からの問い合わせ対応、会議の設定、議事録作成、スケジュール管理などが挙げられます。

外国人社員や海外クライアントとの直接的なコミュニケーションも多く、ビジネスレベルの英語力が必須です。特にメールでの文書作成では正確で適切な英語表現を使用する必要があります。

未経験から英文事務に挑戦する場合は、実務経験を積みながら英語のスキルを伸ばしていく必要があります。オンライン英会話の受講や英字新聞の購読など、日々英語力を高めていく努力は欠かせません。

英文経理

英文経理は、経理業務を英語で行う専門職です。その業務内容は勤務先が日系企業の海外部門か、外資系企業かによって異なります。

日系企業の海外部門では「英文経理」として、日本の会計基準に基づく経理業務を英語に置き換える仕事が中心です。この場合、英語力があれば比較的スムーズに業務を習得することができるでしょう。

一方、外資系企業では「英文会計」として、米国会計基準(US-GAAP)や国際会計基準(IFRS)に沿った経理実務が求められます。そのため、英語力に加えて、国際的な会計基準や実務経験が必須です。

このように、同じ英文経理でも、日系企業と外資系企業では必要とされるスキルや経験値が異なります。そのため、自身の経験やスキルレベルに合わせて転職先を選ぶことが重要になるのです。

貿易事務

貿易事務は輸出入に関する事務業務を英語で行う職種です。

主な業務は、海外取引先とのコミュニケーション、出荷・輸送の手配、通関手続き、貿易関連書類の作成・管理、貨物の搬出入管理などです。

勤務先は商社、貿易会社、メーカー、船舶会社など多岐にわたり、企業規模によって業務範囲が異なります。大企業では業務が細分化され専門性が高くなる一方、中小企業では幅広い業務を担当することが多くなるでしょう。

高い英語力に加え、貿易実務に関わる専門的な知識が必要となる仕事です。ただし、未経験者でも、貿易関連の資格を取得することにより転職のチャンスが広がります。

翻訳事務

翻訳事務は、単に日本語を英語へ、あるいは英語を日本語へと置き換えるだけの仕事ではありません。両言語の微妙なニュアンスの違いや文化的背景を深く理解し、原文の意図を適切に伝達することが求められます。

プロフェッショナルな翻訳者には、一般的にTOEICスコア900点以上の高度な語学力が期待されますが、それだけでなく、各言語特有の表現力や文章構成力も不可欠です。

特に、医療文書、技術マニュアル、法律文書、金融関連資料など、専門分野の翻訳では、その分野特有の専門用語や知識が重要な武器になるでしょう。

特許事務

特許事務は、企業の知的財産を保護し、技術を守るための重要な専門業務です。

この職種は、特許事務所や弁理士事務所での勤務と、一般企業の知的財産部門での勤務の二つの種類があります。

特許事務所での主な業務は、クライアント企業の特許出願手続きのサポートです。具体的には、特許庁への提出書類の作成・管理、期限管理、クライアントとの連絡調整、弁理士のアシスタント業務などがあります。

一方、企業の知的財産部門では、自社製品の特許侵害調査や、他社による自社特許の侵害チェック、特許のライセンス契約に関する交渉支援など、より戦略的な業務を行います。

近年のグローバル化に伴い、海外での特許取得や知的財産管理の重要性は増しています。高い英語力と特許事務の専門的な知識を併せ持つ人材の需要はますます高まるといえるでしょう。

外資系企業でのキャリアパス

ここでは、外資系企業で働く場合のキャリアパスについて解説します。一般的なキャリアステップと、事務職からのキャリアパスについてみていきましょう。

一般的なキャリアステップ

外資系企業の特徴は、年功序列ではなく実力本位のキャリア形成である点です。そのため、実力次第でスピーディーな昇進や部門間の異動などが期待できます。

例えば、営業職であれば、アカウントマネージャーやセールスマネージャーへのステップアップ、さらには経営企画部門への転身も可能です。

エンジニアの場合も、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーへのキャリアパスが開かれています。

ただし、このようなキャリア展開は自動的に与えられるものではありません。明確な目標設定と強い意志、そして実力による裏付けが必要です。

事務職から目指せるポジション

外資系企業では事務職からのスタートでも、専門性を深めることでさまざまなキャリアパスが考えられます。

事務職から発展する可能性のあるポジション例には以下のようなものがあります。

● 財務部門:財務アナリスト、会計士
● 人事部門:人事コンサルタント
● マーケティング部門:マーケティングアナリスト、プロダクトマネージャー
● 営業部門:アカウントマネージャー、セールスディレクター

事務職からの転身を考えるなら、専門的な分野のプロフェッショナルを目指すことでキャリアの幅が広がるでしょう。

外資系・グローバル企業の事務職への転職を成功させる4つのポイント

外資系への転職を成功させるには、今お持ちのスキルを高めることが欠かせません。どのようなスキルを向上させるべきかを解説します。

業務で使える英語力の強化

外資系企業では実践的なビジネス英語力が重要です。

特に事務職では、メール作成や電話対応、会議での発言など、実際の業務シーンを想定した英語力を磨きましょう。企業の上層部との機会が多くなればなるほど英語でのコミュニケーションが増えるため、ビジネスレベルの英語力は必須です。

資格取得・デジタルツールの活用

英語以外にも、外資系事務職では一般的なOfficeツールに加え、Slack、Zoomなどのビジネスツールの使用経験が求められます。

また、貿易実務検定や簿記、国際秘書検定などの資格取得も、専門性をアピールする強みとなるでしょう。

ビジネススキルの向上

外資系企業は即戦力となる人材を求めています。入社後すぐに能力を発揮できるよう、ご自身の専門分野や業務を明確にしておきましょう。

また、論理的思考力、コミュニケーション力といったビジネススキルを向上させておくことも大切です。さらに、複数の業務を効率的にこなすマルチタスク能力も事務職には必要なスキルです。

フレキシブルな対応力

さまざまな国籍のメンバーとともに働く外資系事務職は、環境異文化理解力とコミュニケーション能力を高め、柔軟に対応できるスキルを身に着けておくことが欠かせません。

特に意思決定がスピーディーな外資系では、急な変更や予期せぬ事態への対応も求められます。心に余裕を持てる働き方を選択することも大切です。

培った事務職スキルや経験は外資系企業でも活かせる!

ご自身が日本企業の事務職で培ってきたスキルや経験は、外資系企業への転職後にも活かせる機会があるでしょう。語学力やスキルを活かし、さらなる高みを目指したい方は、転職も視野に入れてみてください。

外資系・グローバル企業への転職なら、外資系転職に強い転職サイトDaijob.comを活用してみてはいかがでしょうか。スカウトサービスや履歴書作成のアドバイスなど、グローバル企業の事務を目指すためのサポートも提供しています。

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