Global Career Guide
私が勤めている外資系企業では、毎日「タイムシート」なるものをつけなければなりません。これは「どのプロジェクトのために、どのくらいの時間を使ったのか」を記録するもので、たとえば「A 社プロジェクト 5 時間、B 社プロジェクト 3 時間 ……」という感じになります。 私が以前勤めていた銀行でも同じようなシートをつけていま
仕事を進めていく上で重要なことに、「報告」「連絡」「相談」というのがあります。これらを省略して「ほうれんそう」などといったりしますが、外資系企業の場合はどうでしょうか ? 以前にもお話しましたが、外資系企業の場合には、これらのプロセスが非常に重視されます。特に会社にとってよくないことについては、すぐに上司に報告すること
外資系企業の研修制度は、日系企業に比べて、非常に充実しているといわれています。ちなみに私が勤める会社の会社案内にも、「世界各国で活躍しているコンサルタントの経験とノウハウを吸収することができます。また海外で実施されるトレーニングも数多く ……」と書かれています。 私は今の会社に入社して 3 年になりますが、会社が提供す
私の会社では、半年に一度程度、ボスの家でホームパーティーが開かれます。これは日本企業における「慰安旅行」にあたると思います。両者の目的は同じで、「社員の労をねぎらう」ということです。しかしその内容は、まったく違うのです。 外資系企業で、経営者層が部下を自宅に招く場合、主催者であるボス自らがいろいろなことを企画します。料
多くの外資系企業がそうであるように、私の会社でも「フレックスタイム制」が導入されています。勤務時間は一応 9 時から 17 時 30 分までということになっていますが、要するに昼休みの1時間を除いて、1 日に「7.5 時間」働いていれば、いつ働いても個人の勝手ということになっています。もっというと、やることさえやってい
前回お話したように私が所属する外資系企業では、部下が「上司を選ぶ」ことができます。そのことに関して、私が体験したある出来事を紹介します。 私が以前担当した、ある金融機関に対する経営コンサルティング・プロジェクトでのこと。この金融機関は、私の会社にとっても非常に重要顧客であり、ほかのプロジェクトに比べて評価ポイントの高い
外資系企業では人間関係がドライで、人と人とのつながりが薄い、という話をよく耳にします。それは一面では当たっています。とくに、他人のプライベートには一切干渉しません。なぜなら、そのこと自体には、仕事をする上でまったく関係がない、要するに、会社の収益に影響を与えないからです。 しかし外資系企業でうまくやっていくには、“人間
先日、ある重要顧客の役員に対して、プレゼンテーションする機会がありました。非常に大きな案件がとれるか、とれないか、それはこのプレゼンテーションの内容いかんにかかっていました。発表者は、私と私の部下のスティーブ。私は朝から、少しばかり緊張していたようです。状況はスティーブも同じなのですが、彼はわりと平然としていました。
外資系企業にとって、「顧客」とは何なのでしょうか ? 外国人の同僚に「日本には、『お客様は神様です ! 』という考え方がある」と説明すると、彼らは決まって怪訝そうな顔をして、次のようにいいます。「クライアントが神 (GOD)なら、われわれは日本でビジネスできないね。だって、クライアントは “間違い”を犯さないんだろ ?
風邪は引きはじめに対処すれば、治りが早いといわれます。「ノドが少し痛いな」と思いながらも無理をしてしまうと、熱を出して寝込んでしまうことになりかねません。会社にとって好ましくないこと、すなわちトラブルが発生したときの対処についても同じことが言えます。 外資系企業で働く上で、最悪の評価を受けるのは、「トラブルが発生したに