Global Career Guide
最近、企業のメンタルヘルス相談窓口に「パワー・ハラスメント」の被害届け出が急増しているようです。「パワー・ハラスメント」( 略して「パワハラ」 ) というのは、上司が部下に言葉や態度による暴力をふるったり、できもしない要求で精神的に苦痛を与えることを指します。 パワハラの厄介なところは、業務上の命令や指導育成という名目
『Would like to speak with you…』 先日、私の会社のメールボックスにこんなタイトルのメールがきました。 「うーーぬぅぅぅ……」実はこの手のメールが一番困るのです。何が困るかというと「メールを開けるかどうか ?」ということ。文面からすると「あなたと話したい」と言っているわけですから
“Takashi, You are Concierge !” ……なんじゃこりゃ ! 先日、NY 本社から私のところにこのようなタイトルのメールが来ました。 「コ、コンシャーゲ ? よ、読めん…(T-T)」 “Concierge” の語源はフランス語で「コンシェルジュ」と
「…… ということで、以上が今後 3 年間の経営方針である。OK! 何か質問があれば受け付けるが ……」 今日は当社のマネージャー・ミーティングです。当社は 5 月末というわけのわからない時期に決算をするのですが、マネージャー・ミーティングに関してはそれに合わせるわけでもなく、社長の気まぐれ ( ? ) で不定期に実施
( 前回の続き )今回は、外資系企業の中で、ゲーム理論がどのように活用されているかをお話します。前回お話した「囚人のジレンマ」、「ナッシュ均衡」などはゲームの状況を表現したもので、やや発展的な内容です。ゲームを始めるにはまず、プレーヤーがどのようなスタンスでゲームに臨むのかを決めなければなりません。 例えば、プレーヤー
先日、レンタルビデオで『ビューティフル・マインド』という映画を見ました。これは、ジョン・ナッシュという経済学者の半生を綴った物語で、2 年前にアカデミー作品賞に輝いた映画です。ちなみにナッシュ自身もノーベル経済学賞を受賞した天才学者です。 私がナッシュのことを知ったのは、経済学部の学生だった頃です。比較的新しい経済学・
外資系企業に勤めていると、中途入社した社員の面倒を見ることがよくあります。ほとんどはそれなりに有名な日系企業から転職してきた人たちで、確かに高いスキルを持っている人が多いようです。一方で、転職組のほとんどが非常に苦労することがあります。それは、スケジュール立案、特に「タスク」と「課題」の切り分けです。 「タカシさん、お
外資系企業におけるリスク管理が、日系企業より優れていることについては、このコラムでも何度か触れてきました。そもそもリスク管理というのは、万が一発生した場合、企業に損失を与えることを未然に防ぐことを目的としています。つまり、できれば起こらないにこしたことはないし、たとえ起こった場合でも金額的な補填が保証されれば、とりあえ
( 前回の続き )「んったく……今日は散々だったよ。人事の担当者がバカでさ……」 電車で隣り合わせた学生と思われるおにいさんが、携帯電話で何やら話しています。本人はスーツをばっちり着こなしているつもりなんでしょうが、着こなしぶりが明らかに「素人」です。就活(就職活動)をしている大学 4 年生のようです。私も興味半分、し
( 前回の続き )「本日タカシさんに面接していただくのは、こちらの 10 名になります」 人事部の担当者から 10 名分のエントリーシートを手渡された私は、面接会場である会議室に向かいました。エントリーシートというのは履歴書みたいなものなのですが「志望動機」、「あなたの強み」などが規定の履歴書より具体的に書かれています