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前回、「オリンピック和製英語最終編」を宣言してしまいましたが、その後、いくつか思い出したので、もう一本だけ。 フライング 早々と終息宣言をし、フライングをしてしまった私ですが、リオでもフライングがいくつか見られました。「フライング」は英語ではflyingではなく、false startやgun jumping (jum
さて、オリンピック関連和製英語シリーズ最終編です。 リオで悔しい思いをした選手には「東京でリベンジします」という選手もいました。この「リベンジ」。「雪辱は果たす」「仮りを返す」という意味であれば、英語でもrevengeが使えます。 I’m going to take/get revenge in Tokyo. 錦織選手
「チャレンジ」もすっかり日本語として定着していますが、「新しいことなどに挑戦する」という意味で使われますね。しかし、英語のchallengeは主に「異議を申し立てる、事実や正当性を問題視する」という意味で使われ、またスポーツでは「(相手に)試合を申し込む、挑む」という意味で使われます。 ですから、「夢にチャレンジする」
では、オリンピック中に聞かれた和製英語をいくつか取り上げてみましょう。 まずは「ゼッケン」。音からしても英語が語源でないことは明白で、和製独語らしいですが、英語ではrace bib, race numberといいます。Bibというのは「よだれかけ」のことなので、「ゼッケン」という意味ではraceをつけた方がいいですね。
「ちゃんと開催されるのか?!」と懸念されたリオのオリンピックも無事、終わり。日本は史上最多メダル獲得数で大きく盛り上がり、オリンピック終了後は「リオロス」に陥る人もいるとか。「リオロス」という表現を耳にし、これは何としても「和製英語に気をつけよう」で取り上げねば、と思った次第です。 「リオロス」というのは「リオロス症候
今回、紹介するのは、昔、私のアメリカの会社で働いてくれていたTさんです。私は、当時、近くの州立大学の非正課プログラム(Extension Program)から毎四半期ごとに学生のインターンを受け入れていました。 私は、2~3年の間に日本人や台湾人を含め累計10人近くを受け入れたのですが、その中でも一番優秀だったのがTさ
都知事選でよく聞かれた和製英語をもうひとつ取り上げたいと思います。 「エールをいただいた」の「エール」ですが、実は、これが英語のyellから来ていることを私も今まで知りませんでした!発音も意味も全然違うし… 「エール」というと発音的にはale(上面発酵ビール)を想像してしまいます。 多分、スポーツでのエール交換から「エ
今回も、都知事選で聞かれた和製英語をいくつか拾ってみたいと思います。 シンボルカラー 小池新都知事は選挙中、緑をシンボルカラーとされていましたが 、英語ではcampaign colorが使えます。このcampaignというのは「選挙戦」のことです。 She picked/chose/adopted green as h
都知事選でよく聞かれた「都議会のドン」。このドンは、日本の辞書では「スペイン語などのdonの派生語」と説明されていものもありますが、イタリア語の影響を受けたアメリカの俗語donが取り入れられたものと思われます。 アメリカではdonがマフィアのボスという意味で使われます。(”mafia don”で画像をネット検索するとM
今年前半、学歴詐称が日本を騒がしていましたが、学歴詐称はアメリカでも珍しくありません。私も、大学を出ていないのに「大卒」と履歴書に書いているアメリカ人を何人か知っています。(フェイスブックのプロフィールに掲載されている学歴に関しては、もっと詐称がはびこっています。) 詐称ではありませんが、日本で否定的な意味で使われる「
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。