英文履歴書と日本語の履歴書では大きくフォーマットや目的、書き方が違います。自分の長所、技術を売り込むマーケティングツールとして英文履歴書を書き分けられるよう、ここでは書き方の基本をご紹介しましょう。
概して英文履歴書のスタイルには「Chronological」「Functional」「Combination」といわれる 3 種類のスタイルがあります。職歴に併せて PR しやすいフォーマットを選びます。
「Chronological Resume(クロノロジカル・レジメ)」は、職歴を新しい順に時系列で記載していくもので、採用側も職歴の変遷を把握しやすい形式です。
転職回数が多い場合や、キャリアにブランクがある方、キャリア・チェンジする場合に纏めやすいものが「Functional Resume(ファンクショナル・レジメ)」です。自分のスキルを具体的に記述し、職歴は、会社名、ポジション、雇用期間だけを記載します。
「Combination Resume(コンビネーション・レジメ)」は、上記の 2 つの特徴をあわせた形式で、希望の職種と、職歴要約が最初にきます。アピールしたいスキルを最初に強調して、その後で詳しい職歴を説明できるため、最近多く見られる形式です。
英文履歴書は履歴書と職務経歴書の両方の機能を備えており、基本的に以下の 6 つの要素で構成されます。記載する順序は以下の順序が基本ですが、実績やスキルの要約を強調するために最初にもってくるなど、ある程度自由に入れ替えることが出来ます。
シンプル且つ簡潔な文章にするため、意味が曖昧なる場合以外は、冠詞や人称代名詞を省いて下さい。また、主語になる自分“I”やその他の人称代名詞は省略し、文章を動詞ではじめます。時制は完全な文章の時と同じように、過去形に、現在形にしてください。
アラビア数字を使うことで、読み手の目が実績を表す数字に即座にいきます。英文のルールでは、1 桁数字と文頭の数字はスペルアウト(「five years」)、するようにとなっていますが、英文履歴書内では「5 years」のようなアラビア数字を使います。「20 年以上」のような「~以上」の表現には、「over 20 years」ではなく、「20+ years」という表記が多く使われます。
履歴書を含むビジネス文書に使われる欧文フォントは、大きく 2 種類あります。和文フォントの明朝体とゴシック体に相当するセリフ体とサンセリフ体です。セリフ体にはTimes New Romanが、サンセリフには Arial などがあります。Century はあまり好まれませんので、セリフ体にはTimes New Romanを使うのが妥当といえます。
A4 サイズ。白又はクリーム色。OA対応の厚めの上質紙(70g/m2)のコピー用紙でも値段が高いものを選びます。若しくはマルチユースの OA 用紙が上質な紙となります。 欧米で最も履歴書にふさわしいとされる紙は、ウォーターマークの入っており、コットンファイバーが配合された厚手の白かアイボリー、と要求は高くなりますが、日本国内で転職活動する場合には、上記条件が満たされていれば十分だと思われます。
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