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タカシの外資系物語

外資系と資格(その3)2018.12.04

残念なIT資格とは?!


(前回の続き) 外資においては、花形のIT資格は、花形ではない!今回のコラムでは、この衝撃の事実からお話していきたいと思います。


外資において、IT資格は花形ではない?!厳密にいうと、大半のIT資格は花形ではなく、ごく限ら入れた資格のみ重視される≒採用において有利に働くと言うべきでしょうか。以下で、その詳細をご説明いたしましょう。

外資においてあまり重視されない、つまり“残念な”IT資格の代表格は、ITパスポートや基本・応用情報技術者などです。これら資格に共通しているのは、

(1)日本(が決めた)基準

(2)汎用的(広く・浅く)


ということ。まず「(1)日本(が決めた)基準」ですが、残念ながら日本基準というのは、グローバル的には全く相手にされません。日本という社会がそもそも特殊だとみなされている(これは結構正しい・・・)のと、グローバルのみなさんというのは、海外統一基準が大好きだから、という理由からです。ま、実際には、海外統一基準と言いながら、IT資格の多くは、アメリカ基準なんですけどね・・・。

これとよく似た状況にあるのが、みなさんご存知の英検です。英検は、完全に日本ローカル。日系企業は評価しますが、外資では何それ?って感じです。個人的には、英検準1級というのは良問揃いで、グローバルで通用する、最低限の英語能力を測るという意味では、非常にいいテストだと思います(実は、私は英検準1級持っています!)。一方、英検1級までいくと、難易度を上げたいがあまり、マニアックになりすぎる傾向がある。普通に生活する上で、おそらく一生お目にかからないような単語とか頻発するし。このあたりは改善の余地が大いにあると思います(実は、私は英検1級落ちた・・・(T-T)だから言っているんじゃないですけど)。

日系=ジェネラリスト、外資=スペシャリストは正しくない?!


次に、「(2) 汎用的(広く・浅く)」 を考えてみましょう。この視点は、日系と外資における資格の考え方の違いを理解する上ではポイントになります。とかく、日本社会というのは、広く・浅く というのが好きなんですよねぇ、ホントに・・・。大学入試のセンター試験なんてまさにそうだし、企業においてもジェネラリストの育成が重視されます。一方、外資(つうか、日本以外!)というのは、専門性、スペシャリストを重視します。

 

「ITについて、のべーーっと、広く・浅く知っています」

 

よりは、

 

「ある特定のソフトウェア、特定のプログラム言語について、深――く知っています」

 

の方がいいわけです。具体的な資格でいうと、マイクロソフト系、オラクル系、SAPなどのERPパッケージ系、Python や R などの尖ったプログラム言語系の評価が高いように思います。

 

ここで、“外資は専門性を重視する”と言った場合に、日本人が冒すいくつかの誤解についてお話ししておきましょう。

 

まず、専門性の重視というのは、汎用性の軽視ということではないということです。ほとんどの場合、専門知識というのは、汎用的な一般常識の上に成り立っているのであって、ITにおいてもそれは該当します。だから、ITの専門資格というのは、ITにおける汎用的な一般知識がなければ合格しません。

 

そもそも日本人というのは、日系=ジェネラリスト、外資=スペシャリストという二律背反の関係に押し込めようとする傾向が強い。しかし実際には、外資のスペシャリストというのは、同時に、ジェネラリストでもあります。必要最低限のことは、どんな領域でも難なくできる。専門バカなんて人はほとんどいません。

英語のレジュメ、資格はどこに書く?!


次に、専門性というのは、知識のみ ではない! 知識+経験 で成り立っている、ということです。例えば、

 

「Oracle Master の Silver(難易度4段階のうち、下から2番目)を持っている」

 

という場合、座学の知識に加え、実際に、オラクルを使ってシステムを構築する、メンテナンスする、といった実際のビジネス経験を有していることが前提となります。

 

例えば、英語のレジュメを見てみると、資格欄なんてのは存在してなくて、資格については、経験(Experiences)欄に記載します。上記のオラクル資格の場合、こんな感じ。

 

[Job Experiences]

-      Oracle Database (with Oracle Master Silver)

(1)   Developed Customer DB of CRM

(2)   Maintaining the DB as end user specialist

・・・

 

スキル(能力)というのは、知識+経験で説明できます。知識だけではダメですよね。そういう意味では、資格に関する考え方については、日本よりグローバルの方が、実務に則した優位性を持っているように思います。みなさんの仕事に身近な資格についてはいかがでしょうかね?

 

次回のコラムでは、外資系企業で最も評価される資格についてお話しします。これらの資格、多分みなさんが思い浮かべる資格群とは、全く異なるもののはずです。次回、ご期待ください!

(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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