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有元美津世のGet Global!

カタカナで覚えるのはやめよう(3)― 発音も意味も違うHat/Hut2019.09.10


 以前、slash/slushcrash/crush の違いについて説明しました。日本語では、「スラッシュ」「クラッシュ」という表記になってしまうので、発音の違いはわかりませんし、どちらの単語を指しているのかも文脈を見ないとわかりません。   

 同様に、最近、「ピザハットって、帽子じゃなかったの?」という話がネットで出回っていました。日本発祥のカー用品販売「イエローハット(Yellow Hat)」とピザハットとのツイッターでのやりとりが、ネットで拡散したようです。

 ややこしいことに、ピザハットのロゴの赤い屋根が帽子に見えてしまうのですね。(その屋根の下に英語でPizza Hutって入っているけど…)

 元々、Pizza Hutという名は、米カンザス州の第一号店の建物の形が山小屋に似ていたことから「Hut」がつけられたそうです。つまり、「ピザ帽子」ではなく、「ピザ小屋」という意味なのです。(なお、アメリカでは、先月、500店舗以上のPizza Hutが閉店されるという発表がありました。)

 

リンガーハットもHut


 英語では、hatとhutでは発音が確実に違うので、Pizza Hutと聞いて、「ピザ帽子」と思う人は、いません。

 Hatという英単語は、英語ができない人でも知っている人は多いでしょうが、hutの方は知らない人が多いから仕方がないか…とも思いましたが、長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」はhutなんですね。ロゴにも、ちゃんと英語表記が入っている。

     話はズレますが、Ringer Hutのringerは、英語ではあまり使われない単語で(とくに名詞では)、どういう意味で使われているのかと思ったら、長崎で活躍したイギリス人貿易商の苗字が由来とのことです。

 ちなみに、リンガーハットは、店舗は少ないですが、アメリカや東南アジア各国にも出店しています。

 

カタカナは忘れよう


 何度も言うように、こうしたカタカナ英語を覚えてしまうと、英語での発音がちゃんとできなくなってしまう可能性が高いです。実際に、英語圏で長年、生活している人でも、そういう人が多く、区別ができていないため、スペルの間違いもよく見られます。

 HatもHutも日本語の「ア」の発音とは違い、「ア」の発音だと、どちらを指すのか、よくわかりません。

 同様に、mat(マット)とmutt(雑種)、mad(怒っている)とmud(泥)があります。(さすがに、batとbutを混同する人は、いないですよね...)

 少なくとも、英語を勉強している人や日常的に英語を使っている人には、日頃から、カタカナ表記も、上記のような音の違いや意味の違いを意識して、常に英単語を頭に浮かべておくことをお勧めします。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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