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有元美津世のGet Global!

YouTubeの威力 ー 子供が自然に英語を習得2019.04.23

 

 フィリピンのボホール島アンダに滞在中のことです。(海外からの観光客の少ない)小さな町、アンダの公営市場には、シンガポールのhawkerのような屋台があります。

 屋台のオーナーが息子に話しかけていたのですが、母親はフィリピン語で話しかけているにもかかわらず、息子は英語で返答していることに気づきました。そこで、母親に

「息子さん、英語しゃべるんですね」というと

「英語しか話さないんですよ~」と困り顔。

 3歳ごろからYouTubeを観だして、自然に英語を身に付けたそうです。私が店にいる間も、息子さんはタブレットで、ずっとYouTubeを観ていました。

 昨年、公立の小学校に入学したところ、フィリピン語で先生の言っていることがわからないため、私立に転校せざるを得なかったそうです。「授業料が高くて困ってるんです...」とオーナーはこぼしていました。屋台を経営している夫婦ですから、私立の授業料を払うのは大変でしょう。

 なお、上のお嬢さんはフィリピン語を話し、公立学校に通っています。

 

多読ならぬ「多観」


 この話を聞いて、YouTubeの威力を改めて思い知らされました。

 YouTubeには語学学習の動画もたくさんあり、私もベトナム語のレッスン動画を見たりしますが、息子さんが観るのは、語学レッスンではなく、子供向けの英語の動画です。それも、親が見せているわけでなく、勝手にネットで見つけて好きな動画を観ているのです。

 英語の学習方法として多読がありますが、YouTubeなどで英語の動画を「多観」するというのも効果があるということです。多読と同様、完璧な理解を目指すのではなく、映像や音楽から読み取り、楽しみながら生の言語に触れる ― 子供の場合、つまらないと思ったら、別に面白いのを探して、楽しいと思った動画だけ観ますが、大人もそれでいいのです。

 ちなみに、私は、ベトナム滞在中は、英語のTVチャンネルは映画のチャネルくらいしかないので、英語の映画をよく観るのですが、字幕はベトナム語です。これが、ベトナム語の勉強に役立つのです。たとえば、字幕を見て「なるほど、”Sure” “That’s right”は、ベトナム語では、こういうのか」「Duoc roiは、こういう場面で使うのか」ということを学べます。

カラオケMVも


 また、カラオケ動画(MV)も語学学習に役に立ちます。ベトナム語は、発音や声調が非常にむずかしいのですが、カラオケのMVを見ていると、歌詞が場面に出てくるので、声調が非常にわかりやすいです。

 ベトナムでは、あちこちで「恋人も濡れる街角」(作詞作曲:桑田佳祐、唄:中村雅俊)のベトナム語バージョンが流れています。ベトナム語のタイトルは、”Cuộc tình trong cơn mua(The Love in the Rain)”で、数人のベトナム歌手が歌っているのですが、皆、本家の歌手よりうまい!(中国語版も中国人歌手の方がうまい。)私もベトナム語版が気に入って、YouTubeでいろいろな歌手のバージョンを聞いてみました。

 発音と声調のむずかしさから、投げ出してしまいたいベトナム語学習ですが、MV鑑賞であれば続けられそうです。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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