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有元美津世のGet Global!

和製英語に気をつけよう(44)― パラレルワーカー +スラッシャー2018.11.27

 

 前回、紹介した復業をする人という意味で使われる「パラレルワーカー」。「並行して働く人」と言いたいのでしょうが、英語で”Parallel Worker”(並列に働く人?)というのは、意味を成しません。One Operationと同じで、形容する対象が間違っています。

 この場合、並行するのは人ではなく、仕事・キャリアです。”Parallel Career”であれば、下記のように使えます。

She’s building/developing a parallel career as an artist.

(彼女は、アーティストとして並行してキャリアを築いているところだ。)

He also has a parallel career as a photographer.

(彼には、並行して写真家としてのキャリアもある。)

Slasher


 なお、前回の「スラッシュキャリア(Slash Career)」ですが、それを実践する人という意味で、日本語では「スラッシャー」も使われています。英語でも、下記のようにSlasherと単独で使うことは可能です。

Slasher Tomo Ito is a mother of two and an entrepreneur.

(スラッシャーの伊藤朋さんは二児の母であり、起業家だ。)

 

You can be(come) a slasher.(あなたもスラッシャーになれる。)

 ただし、それはキャリアに関する話の中であって、そうでないところで、突然、”I’m a slasher”と言うと、相手はおののきます。

 というのは、slasherとはslashする人、つまり「刃物で切りつける人」という意味だからです。「13日の金曜日」のジェイソンが、まさにslasher(切り裂き魔)です。また、そこから転じて、slasherには「ホラー映画」という意味もあります。”Slasher”というカナダのホラーTVシリーズもあるので、それを思い浮かべる人もいるでしょう。

 ですから、前後関係のない中で、スラッシュキャリア実践者という意味でslasherが使いたければ、”career slasher”を使った方が無難です。

I’ve been a career slasher for more than 10 years.

(私はスラッシャーとなって10年以上になる。)

What makes a successful career slasher? (スラッシャーとして成功するには?)

    また、slashを動詞として、”career slashing”という表現も使えます。

I’m interested in career slashing. (スラッシュキャリアに興味あり。)
Is career slashing right for you? (スラッシュキャリアは、あなたに適しているか?)

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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