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有元美津世のGet Global!

You’re in Good Shape (2)-使うべきでない場面2017.08.01


 前回、見たように、in good shapeの意味は文脈によって変わってくるのですが、どういう意味で使ったにせよ、トランプ大統領がブリジット夫人の容姿に言及したことは間違いありません。Beautifulと最後に加えていますし、実際のやりとりの映像を見ればわかりますが、トランプ大統領、夫人のことを品定めするようにジロジロ見ています。(ブリジット夫人も引いている。)それにメラニア夫人の前で、別の女性の容姿を褒めるというのも…

Sexism + Ageism?


 映像から推し量られるのは、トランプ大統領はマクロン大統領に対し、「夫人のことを何か褒めねば」と思ったということ。(それなら前もって夫人の経歴を調べて褒めるところを探すとか、すべきなのだが。)それで目にとまったのが(顔ではなく)体?足?

 たしかに、ブリジット夫人は美脚の持ち主ですが(それも鍛えられた足)、「(自分より2歳下の)69歳のバアさんには見えない」というのがトランプ大統領の頭の中にあったのだと思います。

 なお、仏大統領選中、ブリジット夫人は政敵の攻撃対象となったそうで、(弁護士の)お嬢さんが「母は年齢差別的(ageist)かつ性差別的(sexist)中傷を受けている。21世紀のフランスでは許されないこと」と批判していました。

 「ブリジット・マクロンのように60を越した女性がミニスカを履くべきか」という記事を書いたフィリピンの女性記者もいます。タイで詐欺で捕まった日本人女性も、60を過ぎているのに服装が若作りという点が注目を浴びましたね。

使うべきでない場面


 「褒め言葉なんだから、いいじゃないか」「なんでこんなのがニュースになるんだ。#FakeNews」という声は、アメリカでもあがりました。(とくにトランプ大統領の世代は、PC[Political Correctness]前の世代なので、もっとすごいことを言ったり、やったりするジイさん男性はいくらでもいます。店内で女性客の手を握り倒す店員とか!)

 今回のセクハラ発言に対し、スニーカーのReebokが「When is it appropriate to say, “You’re in such good shape…. Beautiful”」(「You’re...」と言うべきではないとき)というチャートをツイートしました。

1)Are you a world leader greeting the spouse of a head of state?   No(アウト)

  (一国の首脳の配偶者に挨拶する世界的リーダーであるとき)

2)Are you in an elevator with a woman?

  (女性とエレベーターに乗り合わせたとき)

3)Are you introducing yourself to your future mother-in-law?

  (結婚相手の母親に初めて挨拶するとき)

4)Are you at the gym working out next to a woman?

     (ジムで女性の横で運動しているとき)

5)Are you in line next to a woman ordering your morning coffee?

     (朝コーヒーを注文する女性の横に並んでいるとき)

 

 4)と5)は、ナンパが目的ならアリだと思います。しかし、職場の部下に対して言えば、

「セクハラ」といわれるでしょうね。

 ひとつだけ、上記表現を「使ってもいい」という場面が挙げられたのですが、それは後日...

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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