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有元美津世のGet Global!

日本語人材需要が高まるベトナム(2)2017.03.07


昨年、ベトナムでは日本企業の進出により日本語人材の需要が増え、日本語学習熱も高まっていると書きました。私は今回2ヵ月ベトナムに滞在しているのですが、ハノイで大学を出た大家さんにも日系企業に勤める友人らがおり、日本語ができると本当に就職が楽らしいです。

一方、日本人がベトナムで就職する場合…
ベトナムでの就職は「求められる語学力のハードルが低い」と聞いていたのですが、実際にDaijob掲載の求人を見ても、ほとんどが現地の日系企業勤務で対日系企業の仕事が多く、重要なのは「ネイティブレベルの日本語」で、英語は不問か最低限度(TOEIC225-470)のものもあります。ですから「英語がイマイチ…」という人には、ベトナムでの就職は有望なのではないでしょうか。

在米ベトナム人にも英語がヘタな人が多いくらいですから、*ベトナム国内の英語のカスタマーサービスに電話をしても、こちらが泣きたくなるくらいの英語力の人が出てきます。(英語力というより、鼻音の強いベトナム語の訛りがキツイので聞き取りにくい。)

英語で求人広告を出している日系企業の英語もメチャクチャですが(機械翻訳?)、これで事足りるのでしょう。新卒・未経験者歓迎という求人もありますので、実務経験が少なく、英語ができない人でも挑戦してみる価値はあるのでは?

中国語話者にはベトナム語も


難しいベトナム語力は日本人には端から期待されていないようですが、中国語ができる人ならベトナム語もとっつきやすそうです。

ベトナムは古代、中国の支配下にあった時代が長く、1950年代に廃止されるまで漢字が使われていました。(古都フエでは当時の漢字による碑文や文書が多々展示されています。)
ベトナム語の7割が中国語から由来するといわれ、中国語ができれば音から意味を推測できるものが少なくありません。たとえば「中国」は、ベトナム語ではTrung Quốc (tr = chの発音)、北京語の発音はzhongguoです。Điện(電)やcao(高)など中国語よりも日本語の発音に近いものもあります。ちなみに「茶」の発音は、ベトナム語(trà)でも中国語でも日本語でもchaですね(声調が違いますが)。


ベトナムでの事業拡大


昨秋、ジェトロが行った対現地日系企業のアンケート調査によると、ベトナム進出企業の7割近くが、今後1~2年で現地事業を拡大する予定と回答しています。さらに日本の大手アウトソーシング企業によるベトナム企業への出資や日本のIT団体とベトナムのアウトソーシング団体との提携など、新たな進出も進んでいます。当然、こうした展開はベトナムでは投資増大、雇用拡大として歓迎されています。日本語ができる人材需要は、今後も期待できそうです。

 *アメリカで育った人は英語はネイティブ。ベトナム戦争後の1978~79年に難民として渡米した乳児・幼児が今40代。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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