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有元美津世のGet Global!

経済力のある女性になるために2016.12.06


中近東を旅行していて、女性の下着販売もホテルのハウスキーピングも、すべて男性が行っているのが奇妙に映りました。(とくに若い女性は、下着を選ぶのに男性の手を借りないといけないのは抵抗があるのではないかと。日本で男性の婦人科医に行くのも同じですが。)

ヨルダンでは、アンマンなどの大都市では働いている女性も見かけました。道を一人で歩いている女性は何人もいましたし、一人でレストランで食事をしている女性も見かけました。しかし、サウジアラビアと国境を接するアカバに行くと、働いている女性は、ほとんど見かけませんでした。

内陸部でも、ペトラでの土産店(屋台)オーナーに女性は何人もいましたが、ベドウィンキャンプでは調理も片付けもすべて男性が行っていました。私は女性は外からは見えなくても、中で調理などをしているのかと思ったのですが、キャンプのオーナー(若い男性)に聞くと「我々の文化では働くのは男性の仕事で、女性は家にいるのです」という答えが返ってきました。

なお、フィリピン女性は、あちこちのホテルなどで働いており、外国人(非イスラム系?)女性が働いたり、ベドウィンキャンプでボランティアを行うのは問題ありません。

私も若いころは「家事という無賃金労働も立派な就労」と思っていたことがありますが、中近東の女性を見ていても「自分の力で稼げないと立場は弱い」と思わずにはいられませんでした。

自分で食べていけるように


日本では、今、離婚したシングルマザーの貧困化が問題になっています。近年、日本でも離婚はあたり前のようにありますから、今、結婚していて経済的に安泰していたとしても、いつ離婚することになるかわかりません。たとえ、離婚しなくても、男性の雇用も、昔のように安定していません。夫がいつ職を失うことになるかもしれません。「結婚=永久就職」なんていうのは、もう死語ですね。

「子供が小さい間は家にいたい」という女性も少なくありません。それもアリだと思います。ただし、その間も、将来また働くときのことを考え、スキルアップや人脈の維持を欠かさず、在宅でフリーで働けるならば働き続けるなどの工夫(戦略)が必要でしょう。

20年近く前にアメリカで「仕事をやめて主婦(stay-at-home mom)になるための戦略セミナー」に参加したことがあります。講師の30過ぎの女性は「子供が小さいうちは家にいたい」ということで、「自分の稼ぎがなくなっても家族が食べていけるように、仕事をやめる数年前から計画を立てて貯金をした」ということでした。当時は「主婦になるにも戦略が必要なのか」と思ったものですが、アメリカは日本のかなり前から「夫婦二人が働かないと食べていけない」状態ですから、当然といえば当然でしょう。

なお、「アメリカには主婦はいない」などと言う人がいますが(統計を見れば、いるのは明白)、私は何人も出会ってきました。アメリカには公的保育園はないので、子供を預けるのは民間保育園やベビーシッターになります。料金は高いですので「それを払っても稼ぎに出る価値はあるか?」=「夫の収入x子供の人数x女性の稼ぎ力」が鍵になります。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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