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有元美津世のGet Global!

キャリアデザインインタビュー(3) ─ 米大学卒業、日本で就職、転職、フリーに2016.11.01

 

数年前に仕事を通じて知り合ったIさんは、十数年前、日本で高校を卒業後、アメリカの大学に留学しました。元々、ジャーナリズムを専攻したかったそうですが、大学のアドバイザーに専攻分野はもっと専門的な方がいいとアドバイスされ、人類学を専攻したということです。

大学卒業後、日本の大手新聞社の米支社でインターンをしたところ、「自分は書く仕事には向いていない」と実感したそうです。人類学専攻ということもあり、アメリカでは就職先が見つからず、日本で就活したところ、人材関連の会社に就職が決まりました。東京での勤務を希望していたそうですが、配属されたのは出身地の関西の支社だったそうです。その会社でPR誌の編集の仕事を4年した後、知人に声をかけられ、念願の東京での転職に成功したということです。

その会社では入社当時、営業を担当していたそうですが、その後、ウエブ関連の仕事に配属となり、仕事は充実していて楽しかったそうです。

 

海外への夢を断ち切れず


しかし、ときどき「海外に行きたい」熱に襲われるIさん。私もときどき「海外で商売をしたい」といった話を聞いていました。(しかし、すでに結婚されていたので、そう簡単に「海外移住」というわけにもいかず。)

勤めていた会社が成長し、社内環境も変わったのをきっかけに、3年以上、勤めた会社を辞め、海外添乗員になることにしたのです。(実は、このキャリアチェンジには私も驚きました。)

Iさんは添乗員の資格をとり、添乗員派遣会社に登録して、3日ごとに南アフリカに添乗に行くといったハードスケジュールをこなしていました。(「添乗しながら海外旅行ができていい」といった甘い考えでは到底、務まらないそうです。)添乗員の仕事を2年続け、やはり身体的にきつかったと言います。

 

訪日ブームに便乗


同時に、訪日観光客が急増し、Iさんの興味は訪日観光客の国内案内に移っていきました。そこで、今年から国内ガイドとして派遣会社に登録し、東京、日光、松本から京都、広島まで、国内を観光客を連れて飛び回っている様子です。英語での案内なので、欧米やオーストラリア、イスラエルからの観光客の案内が中心だそうです。

訪日観光客は、まだ増え続けており、2020年の東京オリンピックまで外国語を話せるガイドの需要は減りそうにありません。ガイドの供給は需要にまったく追いついてないようです。

Iさんは、近い将来、独立して観光客の受け入れ業に関わっていきたいそうです。ただ、フランスではテロの影響で訪仏観光客が激減したように、事件や天災などがあれば、訪日観光客もいつ急減するかわかりません。そこで、観光業だけに依存するのはキャリア的にリスクが高いと考え、観光業以外も手がける計画を立てています。

私から見ても、会社勤めをしていたときより、Iさんは生き生きしているように見えます。フリーランスとしての就労は、正社員として会社に勤めるよりは不安定でしょう。でも、私自身もそうですが、とくに会社勤めに向いてない人、安定よりも自由が大事な人は、こうした形での働き方を考えてみてもいいのではないでしょうか。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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