グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

有元美津世のGet Global!

和製英語に気をつけよう(24) ─ 「ゼッケン」「コンビ」「ベスト4」「トップ」2016.09.13

 

では、オリンピック中に聞かれた和製英語をいくつか取り上げてみましょう。

 

まずは「ゼッケン」。音からしても英語が語源でないことは明白で、和製独語らしいですが、英語ではrace bib, race numberといいます。Bibというのは「よだれかけ」のことなので、「ゼッケン」という意味ではraceをつけた方がいいですね。ちなみに、日本の焼肉屋で出てくるエプロンもbibです。

 

コンビ

 

「高松コンビ」の「コンビ」は英語のcombinationが語源ですが、「組み合わせ、組み合ったもの」という意味であり、「二人、ペア」という意味では使えません。「高松ペア」のように日本語では「ペア」も使われますが、英語でもpairが使えます。

 

 The Japanese pair of Takahashi and Matsumoto won the gold medal over the Danish duo.

(日本の高松ペアはデンマークのペアを破り、金メダルを獲得した。)

 

 The women's top-ranked pair M. Matsumoto and A. Takahashi put Japan into the finals of the badminton doubles by defeating the South Korean pair. 

(女子トップの松本M、高橋Aペアは韓国ペアを破った後、バドミントンダブルスの決勝に進んだ。)

 

  They formed a pair when they were in high school.(二人は高校時代にコンビを組んだ。)

 

ベスト4・8

 

「ベスト4(4強)」「ベスト8(8強)は、英語では数字は使いません。

 Nishikori advanced to the semifinals of the US Open by beating Murray.

(錦織がマレーを下し、ベスト4に進出した。)

 

The Japanese women’s basketball team made it to the quarter-finals.

(日本女性バスケットボールチームがベスト8に進出した。)

 

「ベスト16」は英語でも数字を使いますが、bestではなくLast 16といいます。

Nagaoka Ote battled into the last 16.(長岡大手がベスト16に進出した。)

 

トップ

 

すっかり日本語として定着している「トップ」ですが、その使われ方は英語のtopとはかなり違います。それは「高さ」における「頂上、最高部」を意味するtopには、日本語の「トップ」にある「先頭、一番」という意味がないというのが大きな理由だと思います。

ですから、「トップに躍り出る」というのにはtopは使えないのです。

 

 Kiryu ran Japan into the lead during his leg of the men’s 4x100 relay.

(男子4x100リレーで桐生の走りで日本チームはトップに躍り出た。)

 

 Hagino took over the lead during the backstroke and went on to win the 400m individual medley.  (萩野は背泳ぎでトップに立ち、400m個人メドレーで優勝した。)

 

 「トップに立つ」という意味で、下記のように形容詞や動詞として使えばtopを使うことは可能です。

 

  Uchimura became the world’s top/best gymnast in 2009.

(内村は2009年に世界のトップに立った。)

 The top team in each group advances to the Olympics.

(各グループのトップに立ったチームが五輪に出場する。)

 

The US topped the medal count. (獲得メダル数でアメリカがトップに立った。)

 

 「トップと戦う」もtopは使えません。

  In the semifinals, he has to play/meet the world’s number one.

(準決勝で、彼は世界のトップと戦わなければならない。)

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

合わせて読みたい