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和製英語に気をつけよう(23) ─ 「(リオ)ロス」 2016.09.06

 

「ちゃんと開催されるのか?!」と懸念されたリオのオリンピックも無事、終わり。日本は史上最多メダル獲得数で大きく盛り上がり、オリンピック終了後は「リオロス」に陥る人もいるとか。「リオロス」という表現を耳にし、これは何としても「和製英語に気をつけよう」で取り上げねば、と思った次第です。

 

「リオロス」というのは「リオロス症候群」が正式名称(?)のようで、これは元々「ペットロス症候群」から来ているのでしょうか。

まず、「ペットロス症候群」はPet Loss Syndromeと言ってもわかってもらえますが、英語のsyndromeは一般に正式な症状として診断された場合に使われるので、Pet Loss GriefやPet Loss Depressionの方がいいでしょう。

 

ネットで見ると「ペットロス(症候群)の対処の仕方」に対するアドバイスのページに

はCoping with pet loss, Coping with the death of your petといったタイトルがついています。

また、オンラインのサポートグループ(Pet Loss Grief Support Community)、ホットライン( Pet Loss Support Hotline)やカウンセリング(Pet Loss Support Counseling)まであります。

 

「ペットロス症候群に悩まされている」は、下記のように表現できます。

I’m grieving the loss of my pet.  I don’t feel like doing anything. (何もする気がしない。)

I’m depressed over the death of my pet.(ペットが死んで落ち込んでいる。)

同様に「リオロス」も下記のように表現できます。

I’m depressed that the Olympics are over.(オリンピックが終わってしまい、落ち込んでいる。)

I feel lost without the Olympics to watch. (オリンピックが観られずに、どうすればいいんだ。)

 

「あまちゃんロス」「朝ドラロス」といった表現もあるようですが、アメリカでは長期テレビドラマFriendsが終了したときに、 喪失感を感じた人たちが続出しました。

フレンズが終わったとき、いっぱい泣きました。その後、ショックから立ち直れません。他にどのテレビ番組を見ればいいですか。I love Joey,Chandler,Ross,Monica,Phoeba,Rachael and everyone in Friends. Oh my god I'm gonna die without them.... Friends is like my life nowadays..... I'm depressed.....」とネットで質問している人もいます。

How to cope when your favorite TV show ends.(好きなテレビ番組が終了したときにどう対処するか)というウエブサイトもあります。

 

「ロス(Los)」って?

 

「ロス」といえば、日本には「ロサンジェルス」のことを「ロス」と呼ぶ人がいますが(それも「ロサンジェルスのことをロスって呼ぶ俺、かっこいい」という感じで!)、英語で”Los”と言っても通じません。英語では”L.A.”です。

 

 I just came back from L.A. (ロサンジェルスから帰ってきたところ。)

 L.A.が題名に入った映画、ロサンジェルスを舞台にした”L.A. Confidential” もありましたね。

 

ちなみにLos Angelesを「ロサンゼルス」と表記するのもやめた方がいいと思います。”ge”は「ゼ(z)」の音ではありませんので。高齢者にはJRをZRと発音する人もいますが、”g”や”j”の綴りのものがzの発音になることはないです。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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