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有元美津世のGet Global!

(日本企業進出により)日本語人材需要が高まるベトナム2016.04.12

 

前々回、マレーシアでの就職について書きましたが、今回はベトナムについて書きたいと思います。 

 

先月、今秋から首都ハノイの小学校三校で、試験的に日本語を第一外国語として教えることになったというニュースが流れました。初等教育で日本語教育を導入するのは、東南アジアではこれが初めてだそうです。ベトナムでは、2003年より中学校や高校では第一外国語として日本語も教えられています。

 

私も2月に2週間、ベトナムに滞在したのですが、現地での日本語学習熱を肌で感じました。ハノイのホテルで働いていた20代の女性が日本語を少し話したのですが、日本人は数ヶ月に一人くらいしか泊まりに来ないような小さなホテルのため、日本語を使える機会が少なく、私は散々、練習台にされました。彼女が話す日本語は教科書日本語(textbook Japanese)なので、ホテルの宿泊者向けに使える自然な表現を教えてあげると、いつも持ち歩いているノートに熱心にメモっていました。

 

昔から日本に憧れ、いつか日本を訪れることが夢だそうです。(ただし、ベトナムで外国語として一番人気があるのは英語であり、彼女も日本語より英語の方が上手でした。)

 

また、ベトナム各地の観光スポットでも、流暢な日本語を話すベトナム人通訳をよく見かけました。

 

加速する日本企業の進出

 

ベトナムから日本への留学生も急増しており、2015年、日本語学校の留学生数では中国を抜いて1位となりました。中国の人口がベトナムの10倍以上であることを考えると、これはかなりの勢いだといえるでしょう。

 

ベトナムでの日本ブームの背景には、中国の人件費上昇やTPPの締結によりベトナムに進出する日本企業が増え、日本企業への就職を希望する若者が増えているというのが一因にあります。

 

今回の日本企業のベトナム進出ブームは、1990年代、2000年代に次ぎ、第三次ブームとも言われていますが、中小企業やサービス業が進出している点が特徴のようです。

大阪で製造業を営む知人も、近い将来、ベトナムに工場を出す予定のため(日本国内で募集しても労働者が集まらないそう)、昨年から研修生の受け入れを中国からベトナムに替えたそうです。日本への中国からの研修生は、近年、減少傾向にある一方、ベトナムからの研修生は増えています。 

 

IT業界では、以前からアウトソース先としてベトナムが人気でしたが、最近ではベトナムに直接、進出する企業もあります。ベトナム人ソフトエンジニアも、日本語ができると給料アップにつながるため、日本語学習に熱が入ります。

日本政府は、今夏、日本企業への就職を希望するベトナム人学生と日本企業のマッチングサイトを立ち上げると発表しています。

 

ベトナムで日本語ができる人材の需要が増えるということは、ベトナムで働きたい日本人にとっても朗報です。Daijob掲載のベトナムでの求人を見ると、マレーシアより職種が豊富です。やはり製造業の現場職や管理職が多いものの、営業職や会計職、ホテル職も見られます。

 

なお、新たな法令により、この4月から、関連分野で最低3年の実務経験がある大卒の外国人や、外国企業で管理職や専門職、技術職に就く外国人は、労働許可は免除されることになっています。ベトナムで働きたいという人には、絶好の機会ではないでしょうか。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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